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隠蔽捜査 [今野敏]

今野敏先生の警察小説の中でも非常に評価が高い「隠蔽捜査」。
第1作目は吉川英治文学新人賞受賞。
第2作目「果断 隠蔽捜査2」は山本周五郎賞・日本推理作家協会賞を受賞しています。
どのくらいすごい賞なのか...私にはさっぱり分かりません...

「隠蔽捜査」は警察官僚、いわゆるキャリアが主人公の警察小説です。
よくある警察小説では主人公に対立する敵キャラとして出てくるキャリアですが、この作品ではバリバリの主役張ってます。
キャリア目線で警察組織を揺るがす事件が描かれていますが、普通の警察小説と比べても違和感のないというか、それ以上の面白さがあります。


今野敏先生の作品を読んでいる中で、以前からかなり気にはなっていました。
他の作品のあとがきやネット書店のレビューなどでも面白いという評判があったので、本屋さんに行くといつも手にとってはやっぱりやめたりして、なかなか購入しませんでした。
個人的には新潮文庫ってちょっと読みづらい感があるんですよね~。
何故だか自分でも分かりませんが。

ある日思いきって購入しましたが、1ヶ月か2ヶ月くらい書棚に眠っていました。
そろそろ読まないと、と思って第1作目の「隠蔽捜査」を読み始めました。
面白かった。
どんどんストーリーに引き込まれていきました。
その勢いをそのままに、第2作目の「果断 隠蔽捜査2」も一気に読破。
読後感は最高です。
自分の中では、「安積班」シリーズや「ST 警視庁科学特捜班」以上だったと思います。

現在文庫化されているのはこの2冊だけ。
単行本では「疑心 隠蔽捜査3」と短編集の「初陣 隠蔽捜査3.5」が刊行されています。
文庫化はまだ先になりそうですが、文庫化されたら即買いです。




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