8ビットの魔術師

「ミルキーピア物語」全作品の中で私が最も好きな作品、「8ビットの魔術師」。
時は新春。
お正月気分で盛り上がっている中、依頼人が現れた。
依頼内容は、過去へのタイムトラベル！？

新開発ハードウェアの演算処理結果が途中から戻ってこないのを調べたところ、なんと時間軸を逆行してしまっていた。
そこで、過去へ飛んでいったデータをトレースして持ち帰ると同時に、時空間データも収集することになったが．．．
初めてのタイムトラベルに挑む秀人と鳴琳、そして同行した擬似人格ソフト、アーノルドと根回しくん。
簡単に任務遂行出来るはずが思わぬトラベルが発生！
過去の世界で根回しくんが外の世界に引っ張り出され、秀人とアーノルドが取り残された。
そして更に過去にタイムスリップ！？

3つの時代のシステム、ネットワークの世界や状況を的確に描写していて、展開にスピード感があって面白かったですね。
そして、秀人と父親の過去、秀人とみかんハウスで知り合ったANIXシステムの開発者、さほりばあさんとの過去と現在での関わり。
ちょっと感動したりもしました。
もうこれまでに何度も読んでいますが、また読んでみたいと思っています。