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プラ・バロック [結城充考]

Wikipediaの小説家一覧から辿った時に見つけた作家、結城充考先生。
この時はまだ単行本しか刊行されていませんでしたが、先日ついに文庫化され即購入したのが「プラ・バロック」です。
デビューは2005年で、作品もあまり多く刊行されていません。

「プラ・バロック」は2008年に第12回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した作品。
この作品の登場人物の名前は、日本人でも全てカタカナで表記されているという特徴があります。
一見外国が舞台のように錯覚しますが、Wikipediaによれば、もともとSF作品として構想していたアイデアを、現代に舞台を移して再構成したためにこのような形になったようです。

雨の降りしきる港湾地区。
埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから十四人の男女の凍死体が発見された!
睡眠薬を飲んでの集団自殺と判明するが、これは始まりに過ぎなかった。
機動捜査隊に所属する女性刑事クロハは、この異様な事件を捜査する中で、想像を絶する悪意を感じていくことになる。

もともと警察小説好きですが、この作品は通常の事件に、アバターでコミュニケーションを行うバーチャルな世界も絡めていて、他のものと違った面白さがありましたね。
読後感もなかなか良かったです。
続編の「エコイック・メモリ」も是非読んでみたいと思いました。
まだ単行本でしか刊行されておらず、文庫化されるのが待ち遠しいですね。
現在はこの2冊しか刊行されていませんが、息の長いシリーズにして欲しいと願っています。




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