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逆転裁判 [大石直紀]

シリーズ累計420万本を売り上げたゲームが原作の映画のノベライズ作品である「逆転裁判」。
小説で読んだら面白そうだな~とずっと思っていた作品の待望の文庫化です。
作家は大石直紀先生。
1999年にデビューした作家ですが、他の作品を見ても知らない作品ばかり。
当然読んだこともなく、この作品で初めて知った作家です。


新人弁護士・成歩堂龍一の良き理解者でもあった先輩弁護士・綾里千尋が殺害された。
逮捕されたのは、千尋の妹で霊媒師の綾里真宵。
成歩堂は彼女の無実を信じて、法廷で幼馴染でもある天才検事・御剣怜侍と対決する。

二人は激しい法廷でのバトルを繰り広げるが、今度はその御剣が殺人容疑で逮捕される。
御剣の弁護にも名乗りをあげた成歩堂だったが、彼の前に法廷では四十年無敗を誇る伝説の検事・狩魔豪が立ちはだかる。


最近、TVで映画の宣伝をやっていて、以前から興味を持っていたこともあり、即購入しました。
237ページのそこそこ読みやすいサイズの作品。
自宅読みだったので、読み終わるのに何日かかかりましたが、昨日読み終わりました。
結論から言うと...やっぱり映画のノベライズ作品ですね。
映画のストーリーに沿って書かれているので、ちょっと人物描写が足りないなと思いました。
主人公である成歩堂についても、いきなり法廷でのバトルのところから登場し、何故弁護士になったかはストーリーの中で明らかにされるものの、そこに至るストーリーはありませんでしたね。
全体的にはノベライズは物足りない、という印象でした。

映画は見ていないので、それぞれの人物についてのイメージはあまり深くはなかったのですが、主人公の成歩堂を演じる成宮寛貴、ライバルであり幼馴染である御剣を演じる斉藤工のイメージだけは持ちながら読んでいました。
まあ、TVで繰り返し宣伝していたので、どちらかというとポルノグラフィティの主題歌のほうがかなり印象に残ってしまっていますが...

本格的なシリーズ作品として刊行されるのであれば、今度も読みたいと思いますが、ゲームが原作なのでそれも望めそうもないですね。
映画が好評なら第二弾が制作され、それのノベライズは刊行されるかもしれませんが。




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