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TOKAGE [今野敏]

2008年に刊行された「TOKAGE 特殊遊撃捜査隊」。
2009年12月には朝日文庫から文庫化されました。
作家は今野敏先生です。

「TOKAGE」とは、警視庁組織内に実在するオートバイ部隊のことで、誘拐や企業恐喝が発生した場合には真っ先に動員がかかり外せない存在らしいです。
何故「トカゲ」なのかというと、「TOKAGE 特殊遊撃捜査隊」の解説によれば、警視庁関係者が「トカゲ」と命名したのが、世の中が珍獣ブームに沸いていた頃だそうです。
当時流行っていた「エリマキトカゲ」を見て、「こういうふうに国民から愛され、機動的に動き回ってほしい」との思いを込めて名づけられたみたいです。
「トカゲ」だけ聞くとかっこいい感じがしますが、命名の由来を聞くとなんかかわいい感じがしますね。


内容はタイトルの通りに「トカゲ」部隊がストーリーの鍵となる活躍をする話ですが、第1作目を読んだ率直な感想を言うと、「トカゲ」の活躍より、同時に事件に対応した警視庁捜査一課特殊犯係、通称「SIT」の方が活躍した感じでしたね。
第1作目は企業恐喝を題材にしたストーリーで、殺人などの事件を題材にした作品ほど派手ではなく、のめりこんでしまうというほどではありませんでしたが、個人的にはオートバイ、「トカゲ」という点だけでも気に入った作品の1つです。

2010年2月には第2作目「天網 特殊遊撃捜査隊 TOKAGE2」が刊行されていますが、第1作目が約1年で文庫化されていることを思うと、2作目の2011年中の文庫化に期待がかかります。
願わくば、「安積班」「ST 警視庁科学特捜班」などに続く人気のシリーズ作品に成長してほしいと思っています。




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