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警視庁強行犯係・樋口顕 [今野敏]

ちょっと苦手な新潮文庫から刊行されている「警視庁強行犯係・樋口顕」シリーズ。
作家は警察小説の著者の中では一番好きな今野敏先生です。
この人は警察小説を書かせるとすごいですね。

「警視庁強行犯係・樋口顕」シリーズは、2007年から2008年にかけて、「リオ」「朱夏」「ビート」の3作品が新潮文庫から刊行されています。
現在は新潮文庫ですが、1999年には幻冬舎文庫で刊行されていたようです。
主人公はサブタイトルにあるとおり、警視庁強行犯係の警部補・樋口顕。
作品としては、「安積班」シリーズと作風が似ており、主人公である樋口警部補の1人称で語られていて、事件を解決していく中で心情を語りながらストーリーが進んでいきます。


個人的な感想としてはやっぱりどうしても「面白い」ということになってしまうのですが...
ハンチョウを中心にメンバーそれぞれがキャラがたっている「安積班」シリーズ、5人の強烈なキャラクターが目立つ「ST 警視庁科学特捜班」シリーズ、キャリアが主人公の「隠蔽捜査」などと違って、1人の真面目で謙虚な男・樋口顕が主人公ということで、結構地味な部類には入りますが、読み終わった後、不思議と面白いという感想が出てきます。

この作品は文庫書下ろしということで3作品が刊行されていますが、それ以降は単行本でも刊行されていません。
地味だがかっこいいこのキャラクターをこれで終わらせるのはもったいないと思います。
是非とも新作をお願いしたいなと。




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