警視庁心理捜査官

つい先日読み終えたばかりの「警視庁心理捜査官」。
黒崎視音（くろさきみお）先生、警察ミステリー作家で、どうやら性別不明のようです。
私にとっては初めて読む作家でした。

「警視庁心理捜査官」は名前の通り、警視庁に所属する心理捜査官を主人公とした警察小説です。
主人公の心理捜査官は女性警察官、吉村爽子。
主人公の女性警察官という設定にありがちですが、過去にトラウマを持つ主人公です。
発生した連続殺人事件に対して、主人公の吉村爽子が犯人の異常な心理に迫っていきますが、捜査本部の中ではどんどん孤立していきます。

上下巻に分かれて刊行されていますが、上巻から下巻へは完全につながったストーリー。
単純に1冊にすると800ページ近くなってしまうので上下巻に分かれているといった感じですね。
結構時間がかかるかなと思っていましたが、ストーリー展開にスピード感があり、最後まで一気に読み進めることが出来ました。
警察小説は数多く読んでいますが、面白い部類に入り、ちょっとグロい表現があるかなと思っていたのにそんなこともなく良かったですね。


この「警視庁心理捜査官」は既に続編が刊行されていてシリーズ化されています。
2作目は既に購入済みですが、まだ読んでいません。
第1作目と比べるとかなり薄いですが、内容にはおおいに期待しています。
今後更に続編が刊行されていくのであれば、好きなシリーズ作品の1つになると思っています。