SSブログ

迷犬ルパン [辻真先]

先日ブックオフオンラインを利用する際に、送料無料になる1500円に少し足りなかったのでふと思いついて1冊購入してみたのが「迷犬ルパン」シリーズの1冊、「迷犬ルパンと三毛猫ホームズ」。
作家は辻真先先生。
「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」など多くのTVアニメの脚本家でもあり、作家でもある先生です。

「迷犬ルパン」シリーズは、赤川次郎先生の「三毛猫ホームズ」シリーズをかなり強く意識して書かれた作品のようで、第1作目のタイトルは「迷犬ルパンの名推理」となっています。
「三毛猫ホームズ」シリーズの第1作目は「三毛猫ホームズの名推理」...
Wikipediaによると第1作目のカバーには、「三毛猫ホームズに挑戦!」と書かれているそうです。

主人公はルパンという名前の、柴犬とチャウチャウのハーフ。
サブキャラとしては、朝日正義という刑事、朝日刑事を慕うアイドルタレントの川澄ラン、ランの弟である川澄健、そして健のガールフレンドの木暮美々子。
このメンバーと迷犬ルパンが活躍していくお話です。

長編、短編、スペシャルもの合わせて22作が刊行されていますが、全て絶版となっています。
私が購入した「迷犬ルパンと三毛猫ホームズ」は、タイトルから分かる通り、三毛猫ホームズと片山刑事らが登場します。
古い作品ですが、ストーリー自体は今読んでも普通に読める感じでした。
それよりも古本の臭いの方が気になって読みづらかったです...


MeikenLupin.jpg

nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:

ホーラ -死都- [篠田節子]

完全に表紙の絵に惹かれて購入した「ホーラ -死都-」。
この作品で初めて知った作家、篠田節子先生の作品です。
Wikipediaの小説家一覧には入っていたのですが...その時には気づきませんでした。

「ホーラ -死都-」は一言で言うとホラー小説、なんでしょうか。
タイトルからもホラーっぽい感じですね。
でも、「ホーラ」は作品の中に出てくる地名というか街の名前です。
まさか...「ホラー」から名付けたんでしょうか...
ストーリーとしては、不倫旅行でギリシャを訪れた主人公の二人が、エーゲ海の小島にかつて存在していた都、「ホーラ」に出会い、恐ろしい出来事に巻き込まれていきます。

300ページくらいの厚さの読みやすいサイズでサクサク読んでいくことが出来ました。
が、ストーリーとしてはあまり好みではありませんでしたね。
表紙に惹かれて購入しましたが、内容的には今ひとつでした。


この表紙に使われている絵画、「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘」。
私が大学の頃に好きだった画家、ギュスターヴ・モローの作品なのです。
ギュスターヴ・モローは19世紀の象徴派と呼ばれるフランスの画家です。
卒論のテーマに選んだほどで、学生時代にはパリに旅行に行った際に、パリ滞在7日間の間にギュスターヴ・モロー美術館に2度ほど訪れました。
ギュスターヴ・モロー美術館はモローの生家をそのまま美術館にした場所で、中にはデッサン画も含んで膨大な数の作品が展示されています。
普通の家なのでそれほど広くはないのですが、2度とも約2時間ほど堪能していました。

この「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘」は、ギュスターヴ・モロー美術館にはなく、パリ市内の美術館であるオルセー美術館に展示されています。
当時私もオルセー美術館でこの作品を間近に見て、その画風、緻密で神秘的な作品に心を奪われました。
ということもあって、本屋さんでひとめ「ホーラ -死都-」を見た瞬間に手にとって購入することを決めたわけなんですが...
他の作品は.....まあ読まないと思います。




nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。