SSブログ

華麗なる探偵たち [赤川次郎]

赤川次郎先生の隠れた名作、だと個人的に思っている「第九号棟の仲間たち」シリーズ。
その第1作が、1984年に徳間書店から刊行された「華麗なる探偵たち」です。

「第九号棟」とは、お金次第でいつまでも患者を閉じ込めておくという病院の中の施設。
患者はみな自分のことを、歴史上の人物や小説の有名な登場人物と思い込んでいる。

主人公、鈴本芳子は父親の莫大な遺産相続問題により、叔父一家に睡眠薬を飲まされ強制的に第九号棟に入れられてしまった。
目覚めた芳子がそこで出会ったのは、シャーロック・ホームズ、ダルタニアン、エドモン・ダンテス、アルセーヌ・ルパンなど、個性的な面々でした。
彼らの協力を得て自分の遺産問題を解決した芳子はそれ以降、彼らと一緒に探偵業をしていくことになりました。

赤川次郎先生の作品はどれも読みやすいのですが、他のシリーズと違って、次から次へと新しい偉人が登場して楽しい作品でした。
このシリーズは1994年までに全部で6冊刊行されていますが、それ以降は刊行されていません。
この作品も知らないうちに絶版になっていましたし...
まあ、1話完結型だし、こうゆうのって明確な「終わり」というのはないですけどね。
個人的には今の時代に新しい作品を書いていただいて、もっといろいろな有名人、偉人を登場させてほしいなと思います。


KareinaruTanteiTachi.jpg

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

空想科学読本 [その他]

本屋さんでふと目に留まった本、「空想科学読本」。
小説ではありませんが面白そうだったので購入しました。
著者は柳田理科雄先生。
肩書きは空想科学研究所の主任研究員。
もともとは塾を経営していたらしいですが...

「空想科学読本」は読者の質問に答える形で、アニメなどの様々な疑問を空想で科学しています。
この作品はシリーズ化されており、8冊ほど刊行されています。

私が購入したのは昨年の新刊、「空想科学読本6」。
この中で気になる疑問をいくつか...


「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじはなぜ目玉だけで生きていけるのですか?

「サザエさん」の終わりの歌で、サザエさん一家が山小屋に飛び込むと小屋が伸びたり縮んだりします。あれを科学的に説明してください。

「こち亀」に登場する木暮巡査は、4年に1回しか起きないそうです。
人間とは、そんなに眠れるのでしょうか?

「ONE PIECE」のゾロは、刀を口にくわえて戦いますが、実際にできることですか?

おしりかじり虫がお尻をかじる理由がわかりません。


普段は深く考えずに観たり読んでいたりする漫画やTVアニメの世界。
こんな風に真面目に科学的に解説されると、思わぬ面白さが生まれます。
購入したのは1冊ですが、また他のシリーズも購入してみたいと思っています。
本屋さんではなかなか全巻は目にしませんが...




nice!(15)  コメント(1) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。