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ぶたぶた日記 [矢崎存美]

ある日、本屋さんに平積みされていたのを見て、何故か目を惹いた「ぶたぶた日記」。
裏表紙の内容を読んで面白そうだと思い購入しました。
作家は矢崎存美先生。
ペンネームを2回変えていて、最初は矢崎ありみ、次に矢崎麗夜、そして1998年頃から矢崎存美となっています。

「ぶたぶた日記(ダイアリー)」は2004年に光文社文庫から刊行された作品。
シリーズ化されていて、第1作は徳間デュアル文庫から1998年に刊行された「ぶたぶた」という作品のようですが、どうやら既に絶版になっているようなので、この光文社文庫シリーズから読んでみようと思いました。

ぶたのぬいぐるみが命を持ったら!?
見かけはかわいいぬいぐるみだが、中身は知恵も分別も人一倍ある中年男・山崎ぶたぶた。
義母(?)の代理でカルチャースクールのエッセイ講座に通うことになったぶたぶたが、仲間の生徒たちの人生に温かな波紋を広げていきます。

そもそもぶたのぬいぐるみがエッセイ講座に通ってエッセイを書き、食事を取り、しかも人間の妻も子供もいるという。
特に事前説明はなくいきなりぶたのぬいぐるみが日常に溶け込んでいるシチュエーションがなんとも面白く、楽しい作品でした。
「ぶたぶた日記」は200ページくらいで通勤読みにはちょっと短いので自宅読みだったのですが、すぐに読み終わりました。
読後感もほのぼのした感じがして良かったです。

もちろん続編も読むつもりで既に2冊を購入。
こちらも短いので自宅読みになると思いますが、読むのはとっても楽しみです。




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三姉妹探偵団 [赤川次郎]

赤川次郎先生の代表的なシリーズの1つ「三姉妹探偵団」。
1982年に第1弾が刊行されて以来、現在までに21冊が刊行されました。
最新作は今月新書で刊行されたばかりの第22弾「三姉妹と忘れじの面影 」。
文庫版は2010年2月に講談社文庫から刊行されました。

「三姉妹探偵団」の主人公はタイプの違う佐々本家の三姉妹。
大学一年の綾子19歳、高校二年の夕子17歳、中学二年の珠美14歳が毎回毎回様々な事件に巻き込まれます。
第1弾「三姉妹探偵団」では、自宅が放火により焼失。
父親の部屋の押入れから女性の死体が見つかった。
出張に出ていると思っていた父親は実は休暇を取っていて、殺人容疑で指名手配されてしまう!

浮世離れした性格の長女・綾子、超現実主義の三女・珠美。
そんな二人に挟まれて実質的な一家の大黒柱は二女の夕子。
恋人の刑事・国友と共に事件を解決していきます。

「三姉妹探偵団」は2008年に「4姉妹探偵団」としてTVドラマ化されています。
1人増えてましたね...
視聴率はあまり良くなかったみたいです。
一応全部観ましたが、私も...やっぱり原作のほうがいいですね。

このシリーズはずっと読んでいますが、好きなシリーズの1つです。
最近、同じ講談社文庫から表紙イラストを一新した新装版が刊行されています。
現在は5巻まで新装版が出ているようです。
私が持っているのは古いほうで、既に古本の臭いが結構きています。
内容は同じだと思いますが、新装版に買い替えようかなと思ってるところです。




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千里眼 堕天使のメモリー [松岡圭祐]

千里眼新シリーズの第6弾は「千里眼 堕天使のメモリー」。
前作からわずか2ヶ月で刊行された新作もやはり期待を外しませんでした。

最初の舞台は新宿のハローワーク。
なかなか就職出来ない青年がある女性と出会います。
女性の名前は京城麗香。
青年は麗香の突飛な発言や行動に巻き込まれ、いつの間にか一緒に行動することに。
そして、渋谷の街を走るオロチ。
助手席には京城麗香。
実はこの女性は、死んだはずのあの女だった...

いつも旬な話題を作品に盛り込んでいる「千里眼」シリーズ。
この作品では、おそらく世に出たばかりの光岡自動車のオロチが登場します。
独特のフォルムの車でかなり目立つ車ですね。
ちょっと欲しいなと思ったりしました。

この作品には他の作品のような解説やあとがきはありません。
著者自らが「千里眼」シリーズを振り返って、ということで、自らが思うところの「千里眼」シリーズについて語っています。
この2ヶ月後に「クラシックシリーズ 千里眼」が刊行される予定だったので、それに向けて著者自身の言葉で解説したかったんでしょう。




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尾崎豊 覚え書き [その他]

本屋さんで平積みされていたのを見て購入した「尾崎豊 覚え書き」。
昔好きだった尾崎豊のことを書いた本ということで読んでみようと思いました。
まるで新刊のように置かれていたので新しく書かれたものだと思っていたのですが、1998年に刊行された本でした。

尾崎豊が急逝して20年目にあたる今年、TVでも特別企画番組が2日連続で放映されましたね。
一応録画はしましたが...まだ観ていません。
いつかは観ると思いますが...

「尾崎豊 覚え書き」は、尾崎豊を育てた人物である音楽プロデューサー須藤晃が書いた本で、友人でありパートナーである尾崎豊のことをデビュー前から亡くなった時までのことを記しています。
当時はかなりショックだったと思うのですが、今ではその記憶もかなり薄れていたので、この本を読んでもあまり感銘は受けませんでした。
歌でしか知らなかった尾崎豊を知ることが出来たのは良かったとは思いますが...

26歳で亡くなった尾崎豊。
生きていれば46歳。
アーティストとしてどうなっていたか、と考えると残念ですね。
昔は持っていた尾崎豊のCDですが、今では1枚も持っていません。
でも...久しぶりに尾崎の歌を聴きたくなりました。




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豆腐小僧双六道中ふりだし [京極夏彦]

本屋さんに続編の単行本が1コーナーに平積みされていたのを見て興味を持った「豆腐小僧」。
どうせなら1作目から読んでみたいと思って購入したのが「豆腐小僧双六道中ふりだし」です。
作家は京極夏彦先生。
妖怪を描いた作品を多く出していますね。
個人的にはこの「豆腐小僧」で初めて読むことになりました。

江戸郊外のとある廃屋にいつの間にやら棲みついていた1匹の妖怪、豆腐小僧。
ただ立ちつくすだけの妖怪である自分は、豆腐を落とした時にただの小僧になるのか、それとも消えてしまうのか...
思い悩んだ豆腐小僧は、自らの存在理由を求めて旅に出ます。

物語は、いわゆる講談調で書かれ、テンポ良く物語りが進んでいきます。
700ページとかなり分厚い作品ですが、サクサクと読み進めることが出来ます。
ストーリーが進む中で都度都度描かれている妖怪論。
妖怪入門として読むのも面白い作品です。

私は既に単行本の「豆腐小僧双六道中おやすみ」も購入済み。
まだ読んでいませんが、これから読むのが楽しみです。
2011年4月には角川文庫から「豆腐小僧その他」が刊行予定。
もちろんこれも購入するつもりです。




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