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謎解きはディナーのあとで [東川篤哉]

「お嬢様の目は節穴でございますか」

「クビよ!クビクビッ!」

TV CMに踊らされたくないと思ったのと、基本的に文庫派なので、文庫化されるまで買わないでおこうと思っていたのですが、買っちゃいました。
きっかけはTV CMを観た後の妻の「これ、面白そうだね。」の一言でした。

作家は東川篤哉先生。
作中にユーモラスな会話やギャグを盛り込むことが多い推理作家です。
とあるネット書店のレビューを見る限りではそれほど評価が高いとは言えない作家ですね。
まあ、人それぞれですが...

「謎解きはディナーのあとで」は2010年9月に刊行された作品。
初版は7000部だったようですが、クチコミなどで徐々に売り上げを伸ばし、ついに100万部を突破したそうです。
2011年の本屋大賞で第1位を獲得しました。
大ブレイクのきっかけは、やっぱりTV CMでしょうね。
あの短い時間での声優さんの掛け合いだけでも面白そうな感じを受けました。

世界的な企業グループ総帥の娘である宝生麗子は新米刑事。
日々事件解決に向けて先輩刑事と共に現場に足を運んでいますが、帰宅するとバリバリのお嬢様。
家では毒舌の執事がお嬢様のお世話をしています。
好奇心旺盛な執事は、お嬢様から事件のことを聞き出し、軽く推理して軽く解決してしまいます。
6編の短編からなるこの作品は、1話毎にお嬢様が持ち帰った事件を執事が解決するという構成になっています。

さて、個人的な感想ですが...
正直期待し過ぎたところもあったのでしょうか。
この時点で彼の作品はまだ1冊も読んだことはなく、レビューだけで、買おうか買うまいか逡巡していたところでした。
いざ読んでみると...確かに会話のやり取りはそこそこ面白い。
推理そのものやミステリーという分野としては普通でしょうか。
まあ、普通に面白い、という感じです。
ただ、期待していたほどではなかったというのが正直な感想です。
TV CMが期待を膨らませすぎたという感じですね。

今現在は、この作品の他にもう1作、文庫で刊行されている作品を読み終わっています。
こちらについてはまた別の機会に紹介しますが、今のところ2作品だけでは「ハマる」作家さんにはなっていませんね。
まだ見切りはつけていないので、他の作品も読んでみようとは思っています。




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