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クラシックシリーズ 千里眼の瞳 [松岡圭祐]

千里眼クラシックシリーズの第5弾「千里眼の瞳」。
前作を上回る648ページに及ぶ大作です。

トンネル崩落事故に端を発した事件を生き抜いた岬美由紀の前に再び友里佐知子らが現れる。
その対決を決着させた後、世界規模の組織でこれまでにも関わりを持ってきた組織、メフィスト・コンサルティングが最も危険な存在として美由紀をマークするようになった。
自衛隊時代の北朝鮮との戦闘と拉致事件に、メフィスト・コンサルティングと北朝鮮の組織が複雑に絡み合う...

この作品の元にあたる旧シリーズが書かれた頃は9.11アメリカ同時多発テロ発生直後。
この出来事が著者の執筆にも多大な影響を与えたようです。
改稿されたクラシックシリーズ「千里眼の瞳」ではストーリーから9.11が排除され、9.11は岬美由紀が防衛大に在学していた時に発生した事件として取り扱われています。
この作品の解説では、著者がこの9.11を描いた旧シリーズとそれ以前を書き改めたい一心で、旧シリーズを全面改稿して、クラシックシリーズとして刊行したのではないかと語っています。

旧シリーズは単行本で刊行された「千里眼の瞳」を「千里眼 メフィストの逆襲」「千里眼 岬美由紀」という2冊に分けて刊行されています。
旧シリーズを読んだ時はストーリーそのものに注意が引かれていたので、9.11が題材になっているとか、そのあたりのことはあまり気にせずに読んでいました。
いずれもう一度、新シリーズ、クラシックシリーズ、旧シリーズを全て読み直すつもりでいるので、このあたりの背景や事情にも目を配りながら読んでみたいと思っています。




MefistoNoGyakusyu.jpg MisakiMiyuki.jpg

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