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カウンセラー [松岡圭祐]

臨床心理士・嵯峨敏也の「催眠」シリーズの第2弾、「カウンセラー」。
作家は松岡圭祐先生です。
嵯峨敏也は、「千里眼」シリーズにもサブキャラ的に登場するおなじみのキャラクターです。

カリスマ音楽教師を突然の惨劇が襲う。
一家4人が惨殺されたのだ!
犯人は13歳の少年。
法で裁かれぬ少年への憎悪を抑えられない彼女の胸に一匹の怪物が宿る。
嵯峨は、犯罪の奈落に堕ちた彼女を、そして凶行の連鎖を止められるのか!?

「千里眼」「クラシックシリーズ 千里眼」が続々と刊行されている中で刊行されたこの作品。
主人公の嵯峨敏也が「千里眼」シリーズに登場していなければ別の作品として楽しむことも出来たと思いますが、私は「千里眼」シリーズのスピンオフ的な作品と捉えて楽しみました。
岬美由紀の活躍ほどの爽快感はありませんが、こういった地味な活躍もなかなか良いですね。




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SRO Ⅱ 死の天使 [富樫倫太郎]

1作目、「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」でいきなりハマった富樫倫太郎先生の新警察小説シリーズの第2弾である「SRO Ⅱ 死の天使」。
読む前からかなり期待していました。

強く死を願う患者の前に現れて、その願いを叶えてくれる...
栃木県・下野東方病院関係者の間でささやかれる「死の天使」の噂。
担当患者が亡くなった責任を取らされ、退職を強要された看護師からの投書を調べるうちに、新九郎たちSROは奇妙なことに気づく。

まずストーリー的には期待通りで面白かったです。
最後の最後に犯人が分かるといった、よくあるパターンではなくて、かなり初期の段階で犯人が分かった状態でストーリーが進んでいくという斬新なパターンも面白いです。
続きが気になり、一気に読んでしまいました。

このシリーズ、1作目の時はそれほどでもないと感じていましたが、今はかなり人気のある作品になってるようですね。
続巻が続けて刊行されるのを見ても分かります。
2011年3月には第3弾が刊行されていて、第4弾が2011年秋に刊行予定ということです。
第3弾は既に読み終わっていて、第4弾が刊行されるのを心待ちにしています。




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蝕罪 警視庁失踪課・高城賢吾 [堂場瞬一]

「刑事・鳴沢了」シリーズに続く、堂場瞬一先生の代表シリーズ、「警視庁失踪課・高城賢吾」。
「警視庁 失踪人捜査課」としてTVドラマ化もされました。
第1作の「蝕罪」は2009年2月に中公文庫から刊行されました。
「刑事・鳴沢了」シリーズと同じ出版社です。

行方不明者を捜す専門部署として、警視庁に設立された失踪人捜査課。
その実態は厄介者が寄せ集められたお荷物部署。
ある事件により全てを失い酒浸りになった刑事・高城賢吾が配属される。
着任早々、結婚を間近に控え、何故か失踪した青年の事件が持ち込まれるが...

文庫書下ろしで刊行されたこの作品は474ページ。
さすがに400ページを超えると分厚く感じますね。
「刑事・鳴沢了」シリーズもほとんど全てこんな感じですが。

失踪人捜査課という、これまでにない部署を舞台にした警察小説。
堂場瞬一先生の作品を最初に読んだのがこの作品でした。
TVドラマを1話だけ観た影響ではありますが、高城賢吾役の沢村一樹、明神愛美役の森カンナを当てはめながら読みました。
普通はTVドラマと原作はキャラがあまり一致しないと感じることが多いのですが、これはぴったりな感じがしましたね。
他のメンバーは...1話だけしか観ていないので印象にありません。

ストーリー的には普通の、殺人事件が起きて刑事が事件を解決していく、というよくあるパターンではなく、失踪した人物を調べていき、見つけていくという形なので、ちょっと新鮮な感じでした。
第1作を読んだ時点で、もう次の作品が読みたいという気持ちを持っていましたね。

このシリーズ、1冊が900円と高いんです。
次々と読み進めたいという気持ちはあったのですが、結構大変でしたね。
「刑事・鳴沢了」シリーズはまだ全部読み終わっていませんが、この作品は最新作まで既に読破済みです。




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勝利へのラストスパート きみはジョッキー [松樹剛史]

松樹剛史先生の「きみはジョッキー」の続編、「勝利へのラストスパート」。
2011年1月にポプラ文庫から刊行されました。

鮮烈なデビューを果たし、勝負の世界に飛び込んだ、廃止寸前の地方競馬場に所属する19歳の新人女性騎手・新川奈津。
中央競馬の最高峰「日本ダービー」を目指すと宣言!
彼女を支えるため厩務員となった山辺啓は、周囲が沸く一方で複雑な思いを抱く。
厳しい現実に真っ向から挑み、二人は自分の夢を追い求める。

第1作目の記事でも書きましたが、少し若者向けな感じの作品。
競馬の世界をかなり青春小説的に描いています。
かなり読みやすく、読後感もそこそこです。
まあ、競馬が好きじゃないとあまり面白くは感じないかもしれませんね。

第2作目ではまだ日本ダービーへ出走するところまで至っていません。
ほぼ確実に第3作目が出るとは思いますが...いつになるんでしょうね。




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アー・ユー・テディ? [加藤実秋]

2010年10月に創刊したPHP文芸文庫から刊行された「アー・ユー・テディ?」。
創刊ラインナップとして刊行されました。
作家は加藤実秋先生。
TVドラマ化された「インディゴの夜」でデビューした作家です。

「ほっこり」を愛する和子。
代官山のフリマでひと目惚れしたクマのあみぐるみを買って帰ると、なんとクマには殉職した刑事の魂が宿っていた!
事件の捜査中、崖から落ちて死んだのだという。
かわいいあみぐるみからオヤジ刑事の魂を追い出すため、和子は嫌々真相究明に乗り出す!

これも一応は警察小説に入るんでしょうか。
一般人が警察や事件の関係者に聞き込みをしたり、クマのあみぐるみとコンビを組んだり、いうかなり突飛な設定。
普通の警察小説とは一味違った感じでしたね。
読後感はそこそこ良かったですが、「これは面白い!」というほどのものでもなかったです。
この1冊で事件は解決しているので、続編はなさそうな感じですが、シリーズ化されてもたぶん読まないかも...




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