SSブログ

闇の底 [薬丸岳]

薬丸岳先生の2作目の作品、「闇の底」。
1作目「天使のナイフ」が面白かったので購入しました。
彼の作品は難しいテーマで気軽に楽しめるという感じではありませんが、何故か惹き付けられます。

子供への性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。
卑劣な犯行を、殺人で抑止しようとする処刑人・サンソン。
犯人を追う埼玉県警の刑事・長瀬。
そして、過去のある事件が二人を結びつけ、前代未聞の劇場型犯罪は新たなる局面を迎える。

2作目も重いテーマでした。
さすがに身近に感じられるような内容ではなかったですが、これも考えさせられる内容でした。
またワクワクドキドキして面白いという感じではありませんが、小説として面白いという感じでした。
これからも彼の作品は読んでみたいと思いましたね。

1作目の紹介でも書きましたが、とあるきっかけでその名前を知ることになった作家。
それだけの理由で手にとって、作品に興味を持って、読みました。
3作目は既に読み終わっていますが、もっとどんどん作品を出していって欲しいと思っています。




nice!(88) 
共通テーマ:

月のうさぎ [吉村達也]

角川ホラー文庫、SFという結びつきで面白そうだと思った「月のうさぎ」。
作家は吉村達也先生。
個人的には彼の作品は昔からいくつか読んでいますが、ホラー作家のイメージがかなり強いですね。
でも推理小説のほうが多くの作品を出していて、メインは推理作家のようです。

防衛大臣の藤田は、国会答弁でUFOの実在を説き、袋叩きにあう。
だがエイリアンは人類に対する大規模攻撃を計画していた。
九州各地で続発する異常事態は、ホラー作家の秘められた過去と絡み合いながら、地球規模のパニックへつながる前兆だった!

これまでに読んだ彼の作品の中では結構分厚いほうで、380ページありました。
ジャンル的にはホラー小説ということで、ちょっと時間がかかるかなと思っていましたが、意外に早く読み終わりました。
う~ん、どうでしょう。
期待したほど面白いという感じではなかったですね。
角川ホラー文庫でも、ホラーという感じではなかったのは良かったんですが。
今度はホラー以外の作品を読んでみたいと思いました。




nice!(57) 
共通テーマ:

クラシックシリーズ 千里眼の死角 [松岡圭祐]

松岡圭祐先生の千里眼クラシックシリーズの第7弾、「千里眼の四角」。
この作品は524ページ。
普通このくらいの分厚さだと読み始めるのに躊躇してしまいますが、このシリーズは全く気になりません。

世界各地で頻発する人体発火現象。
判明した被害者の身元にはある衝撃の共通点があった。
一連の事件に過剰に反応したイギリス王室のシンシア妃の精神状態の安定をはかるため、臨床心理士の嵯峨敏也はバッキンガム宮殿に向かった。
世界統治を目論むメフィスト・コンサルティング・グループ。
人類の歴史を根底から覆す戦慄のプロジェクトに岬美由紀が立ち向かう。

この作品では主人公の岬美由紀はもちろんですが、「催眠」シリーズの主人公、嵯峨敏也も結構活躍します。
かなりボリュームがあるのですが、時間を忘れて読み進めました。
クライマックスのメフィストとの対決がかなり良かったです。
書いてるうちにまた読みたくなりました。
何度読んでも、最初に読んだ時と同じ気持ちで読めるのがいいですね。
新作を読むのもいいですが、もう一度読む作品の最初は「千里眼」シリーズにしようと思っています。




SenriganNoShikaku.jpg

nice!(94) 
共通テーマ:

裏原宿署特命捜査室 さくらポリス [岡崎大五]

警察小説が好きなので、読んでみようと思った「裏原宿署特命捜査室 さくらポリス」。
作家は岡崎大五先生。
元添乗員で、添乗員体験記をいくつか出していて、昨年くらいからミステリーやこの作品を出し始めています。

若者が集う原宿で、子供と女性を守る特命を帯びた「さくらポリス」が新設された。
鳴物入りで着任したのは準キャリアの藤村千里警部と岡本さつき巡査長。
しかし、任務に意欲を燃やす二人を嘲笑うが如く猟奇殺人が発生する。

警察小説では過去あまり失敗はしていないのですが...
これは数少ない失敗の中の1つになりました。
主人公の設定は、女性刑事によくありがちな過去の経験。
ストーリーは女性をターゲットにした猟奇殺人。
これといったひねりも感じず、ストーリーにハマることも出来ず。
なんとか読み終わったものの、読後感も今一つでした。

他の作品はあまり興味を惹くものはないですね~。
この作品も今後シリーズ化されるかどうか分かりませんが、もしシリーズ化されたとしてもおそらく続編は購入しないと思います。




nice!(81) 
共通テーマ:

特急便ガール! [美奈川護]

裏表紙を読んで面白そうだと思って読んでみた「特急便ガール!」。
作家は美奈川護先生。
2009年に電撃文庫からデビューしたばかりの女性の作家です。
名前から、男性かと思っていましたが...
この作品は2011年2月にメディアワークス文庫から刊行されています。

上司を殴って一流商社を辞めた元OL、吉原陶子。
同僚のツテでバイク便運営会社に身を置くが...そこには個性的な面子ばかりが揃っていた!
若干引きつつ長距離の荷物を手持ちで運ぶ「ハンドキャリー便」担当として働き始めた陶子だったが、「ある能力」を身につけてしまい.....!?

最初は自宅読みとして手に取ったのですが、最初の数ページを読んで、通勤読みでもいけるなと思って翌日の通勤から読み始めました。
327ページはさすがに1日では読めませんでしたが、続きが気になるくらいストーリーに惹き込まれましたね。
面白かったです。
一応こういうのもライトノベルって言うんでしょうかね。
こういうのであればライトノベルもいいなと思いました。

是非シリーズ化してほしいと思っていたのですが、期待通りシリーズ化されました。
今月25日に、「超特急便ガール!!」というシリーズ第2弾が刊行予定です。
シリーズ化されたのは嬉しいのですが、もし3作目も続くとしたらタイトルはどうするんでしょうね~?




nice!(88) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。