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ST 警視庁科学特捜班 [今野敏]

今野敏先生の代表シリーズの1つである「ST 警視庁科学特捜班」。
第1作目は、1998年3月に新書版で刊行され、2001年6月に文庫版が刊行されました。
この後、現在まで続いている人気シリーズとなっています。

多様化する現在犯罪に対応するため新設された警視庁科学特捜班、略称ST。
繰り返される猟奇事件に対して、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、STのメンバーの1人である青山は一人これに異を唱える。
プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた犯罪者の取った行動とは...

法医学担当の赤城左門は、リーダーで人を惹きつける雰囲気を持っているが実は女性恐怖症。
第一化学担当で、化学事故やガス事故の専門家の黒崎勇治は、武道の達人で嗅覚が発達していて緊張した時の汗のに臭いを嗅ぎ分ける。
文書鑑定からプロファイリングを行う青山翔は、男でも見とれてしまう美貌だが秩序恐怖症。
物理担当の結城翠は、絶対音感を持ち聴覚が桁外れだが閉所恐怖症。
第二化学担当の山吹才蔵は、僧侶であり薬物に関するエキスパート。
そして、この5人を取り纏めるキャリアの百合根警部と後にSTに協力的な立場を取る捜査一課の菊川警部補。

全ての主要な登場人物のキャラがたっていて、読んでいて非常に面白かったです。
ヒーローものが結構好きなところもこの作品を好きになった要因の1つかもしれません。
キャラよりストーリーを重要視するかたには向かないかもしれませんね。
私はどちらも好きですが。

今野敏先生のシリーズ作品は、「安積班」「ST」の他にもいくつかありますが、この「ST」シリーズが一番好きですね。
たぶん「安積班」シリーズよりもハマっていると思います。
数多くのシリーズ作品を持っている作家は仕方がないことなのですが、このシリーズも昨年11月に文庫版最新作、12月に新書版最新作が出て以来、音沙汰なしです。
そろそろ新しい作品が読んでみたいと思っています。




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