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学ばない探偵たちの学園 [東川篤哉]

未だ掴めない作家、東川篤哉先生の作品、「学ばない探偵たちの学園」。
2004年1月に新書版が刊行されており、2009年5月に光文社文庫から文庫化されました。
最近、ブームに乗った戦略なのか、とある本屋さんで何故か新書版がまるで新作かのように平積みされているのを見ました。
文庫版が出ているのを知らない人は間違って購入しちゃうんでしょうね~。
まあ、新書版が好き!という人ももちろんいるとは思いますが。

私立鯉ヶ窪学園に転校した赤坂通は、文芸部に入るつもりが、何故か探偵部に入部してしまう。
部長の多摩川と部員・八橋とともに部活動に励むなか、学園で密室殺人事件が発生!
被害者は、アイドルを盗撮しようとしたカメラマン。
妙な名前の刑事コンビや、個性派揃いの教師たちが事件をかき回すなか、芸能クラスのアイドルも失踪!
学園が誇る探偵部の推理は!?

読み終わった率直な感想ですが...
またまた掴めませんでした。
面白い!という感じも受けず、ストーリーもなんだかグダグダな感じの推理ものという感じ。
う~ん、何冊読めばこの作家の良さが分かるのかが分からない...
唯一気に入ったのが、妙な名前の刑事コンビ。

祖師ヶ谷大蔵(そしがやたいぞう)

烏山千歳(からすやまちとせ)

まあ...これも微妙ですか。

さてさて...
次はどうするか。
また時間をおいて、購入したい本がない中で本屋さんに行ったら購入してしまうかもしれません。
こうしてたくさん読んでいけば、そのうち掴めるかもしれませんね。






今夜はクリスマスイヴですね!
今年もサンタさんを信じている子供のために希望のプレゼントを購入済み。
サンタさんが入ってこれないと困るから、と玄関の鍵を開けておく我が家のお坊ちゃま。
今度も心をこめたプレゼント、喜んでくれるかな?

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ぶたぶたと秘密のアップルパイ [矢崎存美]

「ぶたぶた」光文社文庫シリーズの4作目、「ぶたぶたと秘密のアップルパイ」。
2007年12月に刊行されています。
非常に軽い気持ちで読むことが出来る一種のファンタジー作品です。

イラストレーター森泉風子は、不思議な会員制喫茶店への特別招待券を手に入れた。
そこでは、誰にも話せない秘密をひとつ、店員に話さなくてはいけないというのだ。
その店員というのが...

見た目は可愛いぶたのぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶただった。

客たちはみな、ここで心の荷物を下ろし、新しい人生へと踏み出す勇気をもらってゆく。

204ページという、通勤読みではまず片道で読み終わってしまうサイズ。
出来ることなら通勤時に2冊も持ち歩きたくないということもあって、自宅読み。
2時間もかからずに読めてしまいました。
今回もなんだかほのぼのとした気分になりました。
この作品で出てくるアップルパイ、食べてみたいですね~。

気軽に読めるこの作品。
今月に最新刊、文庫書下ろしの作品が刊行されました。
続刊が出るということはシリーズとしても今後も続いていくということ。
是非とも息の長いシリーズとなってほしいですね。
といっても実は第1作、単行本で刊行された「ぶたぶた」は、1998年に刊行されていて、意外に長く続いている作品なんですけどね...




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どちらかが彼女を殺した [東野圭吾]

「加賀恭一郎」シリーズ、第3の事件、「どちらかが彼女を殺した」。
1996年6月に新書版で刊行され、1999年5月に文庫化されました。
この作品では、主人公の加賀恭一郎は練馬署に所属しています。

最愛の妹が偽装を施され殺害された。
愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康生は独自の現場検証の結果、容疑者を二人に絞り込む。

一人は妹の親友。

もう一人はかつての恋人。

妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。
殺したのは男か?女か?

前作でも思いましたが、どうも主人公である加賀恭一郎が脇役のように感じてしまいます。
今回の語りは妹を殺害された兄。
加賀恭一郎は、警察の動きとは別に、この兄に疑念を抱き独自に捜査します。
加賀恭一郎の心情を盛り込まないことで、シリーズ独特の雰囲気が出ているのかもしれません。
他の警察小説とは違った面白さがありますね。

既にシリーズ4作目「悪意」は読了済み。
文庫版はあと4作。
文庫化までは3年くらい。
8作目「新参者」が刊行されたのは2009年です。
順調に文庫で読み進めることが出来るでしょうか...




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蓬莱 [今野敏]

「安積班読本」というハルキ文庫から刊行されている作品の年表を見て、初めてシリーズ作品であることを知った「蓬莱」。
この作品、講談社文庫から刊行されていますが、作品中に安積警部補が登場する、れっきとした「安積班」シリーズになっています。
1994年7月に単行本、2年後の1996年8月には新書版、そしてその翌年1997年7月に講談社文庫から文庫化されました。

そのゲームには「日本」が封印されている!?
人気沸騰のゲームソフト「蓬莱」を開発したソフトハウスは、パソコン版に続きスーパーファミコン版を計画した。
しかし、恫喝し、力尽くでその発売を執拗に妨害する巨大な力が...
バーチャル・ゲームと伝奇世界がリアルに交錯する。

「安積班」シリーズ作品とはいえ、これは警察小説という感じではないですね。
どちらかというとミステリー小説です。
そしてゲームソフトの世界をフィーチャーしています。
この作品の刊行当時はリアルに反映されていますね。
「スーパーファミコン」というのが時代を感じさせます。
さすがにこの点は、今読むとかなり古く違和感を感じますね。
でもなかなか面白いテーマで、ポイントとして安積警部補も登場するので、面白さが増しています。

完全な警察小説ではない「安積班」シリーズ作品。
個人的にはシリーズのなかで最も好きな作品ですね。
安積警部補しか登場しないので、単独で読んでも面白いと思います。
まあ、今どきスーパーファミコン?というのが気になる方にはお薦めしませんが...




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スピン [山田悠介]

若者に大人気、山田悠介先生の「スピン」。
2006年6月に単行本で刊行された後、ちょうど4年後の2010年6月に角川文庫から文庫化されています。
結構薄めの作品が多いなか、この作品は346ページと普通サイズです。

ネットで知り合った、顔を知らない6人の少年たち。
「世間を驚かせようぜ」その一言で、彼らは6都市で同時刻にバスジャックを開始した!

そんなバスに運悪く乗り合わせたのは、正月早々バイトをクビになった無職の奥野修一。
コンビニで万引きをしてしまい、店員から逃げたあげくに乗り込んだバスが、ジャックされてしまったのだ!
少年たちの目的地は東京タワー。
果たして6台のバスの結末と、乗り合わせた乗客の運命は!?

この作品は結構前から購入しようと思っていた作品です。
購入までには時間がかかりましたが、購入したらすぐ読んで、一気に読み終わりました。
かなり読みやすかったですね。
6台のバスの状況が並行して進んでいって、臨場感がありました。

この作家の作品は今まで何冊も読んでいますが、大きく外したことはありませんね。
どれが一番とかはありませんが、どれも面白いと感じました。
まだ読んでいない作品がいくつかありますので、これからも読んでいきたいと思っています。




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