SSブログ

どちらかが彼女を殺した [東野圭吾]

「加賀恭一郎」シリーズ、第3の事件、「どちらかが彼女を殺した」。
1996年6月に新書版で刊行され、1999年5月に文庫化されました。
この作品では、主人公の加賀恭一郎は練馬署に所属しています。

最愛の妹が偽装を施され殺害された。
愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康生は独自の現場検証の結果、容疑者を二人に絞り込む。

一人は妹の親友。

もう一人はかつての恋人。

妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。
殺したのは男か?女か?

前作でも思いましたが、どうも主人公である加賀恭一郎が脇役のように感じてしまいます。
今回の語りは妹を殺害された兄。
加賀恭一郎は、警察の動きとは別に、この兄に疑念を抱き独自に捜査します。
加賀恭一郎の心情を盛り込まないことで、シリーズ独特の雰囲気が出ているのかもしれません。
他の警察小説とは違った面白さがありますね。

既にシリーズ4作目「悪意」は読了済み。
文庫版はあと4作。
文庫化までは3年くらい。
8作目「新参者」が刊行されたのは2009年です。
順調に文庫で読み進めることが出来るでしょうか...




nice!(29)  コメント(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。