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訪問者ぶたぶた [矢崎存美]

光文社シリーズで5作目となった「訪問者ぶたぶた」。
すっかりファンになった矢崎存美先生の作品です。
2008年12月に刊行されています。


ホストのコウは焦っていた。
ナンバーワンは引き抜かれ、オーナーは病に倒れ...
そんなときに耳にした、「伝説のホスト」の噂。
踏めるの売上記録を持つ謎の男とは?
(伝説のホスト)

もう締め切りに間に合わない...
アシスタントたちに逃げられ、独り泣く少女マンガ家の元にスゴ腕の助っ人がやって来た!
(ふたりの夜)


この作品には上記の2作も含めて5作が収録されています。
これまで軽い軽いといい続けてきましたが、あいかわらずです。
ほんとに重い作品を読んだ後の息抜きに読むのにちょうどよい感じですね。
個人的には、主人公・山崎ぶたぶたさんがかなり気に入っています。

もうすぐ徳間文庫から、おそらくぶたぶたシリーズの最初の作品の新装版が刊行される予定です。
私は光文社文庫版しか読んでいないので、ちょっと楽しみです。
最初の作品だからキャラがまだ安定していないのか、最初からあのキャラが確立されているのか。
いずれにしても光文社文庫のシリーズは全部読んでいる私は、即購入予定です。




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逆転裁判 [大石直紀]

シリーズ累計420万本を売り上げたゲームが原作の映画のノベライズ作品である「逆転裁判」。
小説で読んだら面白そうだな~とずっと思っていた作品の待望の文庫化です。
作家は大石直紀先生。
1999年にデビューした作家ですが、他の作品を見ても知らない作品ばかり。
当然読んだこともなく、この作品で初めて知った作家です。


新人弁護士・成歩堂龍一の良き理解者でもあった先輩弁護士・綾里千尋が殺害された。
逮捕されたのは、千尋の妹で霊媒師の綾里真宵。
成歩堂は彼女の無実を信じて、法廷で幼馴染でもある天才検事・御剣怜侍と対決する。

二人は激しい法廷でのバトルを繰り広げるが、今度はその御剣が殺人容疑で逮捕される。
御剣の弁護にも名乗りをあげた成歩堂だったが、彼の前に法廷では四十年無敗を誇る伝説の検事・狩魔豪が立ちはだかる。


最近、TVで映画の宣伝をやっていて、以前から興味を持っていたこともあり、即購入しました。
237ページのそこそこ読みやすいサイズの作品。
自宅読みだったので、読み終わるのに何日かかかりましたが、昨日読み終わりました。
結論から言うと...やっぱり映画のノベライズ作品ですね。
映画のストーリーに沿って書かれているので、ちょっと人物描写が足りないなと思いました。
主人公である成歩堂についても、いきなり法廷でのバトルのところから登場し、何故弁護士になったかはストーリーの中で明らかにされるものの、そこに至るストーリーはありませんでしたね。
全体的にはノベライズは物足りない、という印象でした。

映画は見ていないので、それぞれの人物についてのイメージはあまり深くはなかったのですが、主人公の成歩堂を演じる成宮寛貴、ライバルであり幼馴染である御剣を演じる斉藤工のイメージだけは持ちながら読んでいました。
まあ、TVで繰り返し宣伝していたので、どちらかというとポルノグラフィティの主題歌のほうがかなり印象に残ってしまっていますが...

本格的なシリーズ作品として刊行されるのであれば、今度も読みたいと思いますが、ゲームが原作なのでそれも望めそうもないですね。
映画が好評なら第二弾が制作され、それのノベライズは刊行されるかもしれませんが。




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なれる!SE 基礎から学ぶ?運用構築 [夏海公司]

2010年10月に刊行された「なれる!SE」シリーズの第二弾。
今度は運用構築のお話になります。


システム開発会社に入社し怒涛の4月を乗り切った桜坂工兵。
彼が出会った同僚の姪乃浜梢は、小動物系でちょっと天然な気もあるかわいい女子だった。
しかし、システム運用担当、OS部の梢は、そのシステムを構築する工兵の鬼上司、室見立華と犬猿の仲で...

「SE部は全力をもってOS部を撃滅し、その余力をもって顧客にあたる」

「ええ敵です。我々はSE部の人間を同僚と認めていません」

とあるモバイルゲームインフラを舞台に、工兵を板挟みにしつつ構築と運用の熾烈な戦いの幕が上がる!


2作目も面白かったですね。
これまでの経験のなかでは、このように開発部署と運用部署が分かれているような会社で仕事をしたことがないですが、やはり実感出来る話で興味深かったです。
敵対までとなると、正直どのくらいあるのかと疑問ですが、業務の押し付け合いなんかは日常茶飯事の世界ですからね~。
今現在は社内SEで、開発も運用も全部自分でこなさなければいけないのですが、このような関係があったら...やっぱり、「そこは運用側でやるべきだろ。」とか「それは仕様通りだから。」とか言い合いしてそうですね。

この作品は、仕事でなじみがある世界の話ということもあり、今では一番続刊を期待している作品の1つです。
今月6作目が刊行されたばかりですが、これからも続いて欲しいですね。




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パーティ [山田悠介]

なんとなく読むようになり、結構好きな作家になった山田悠介先生の「パーティ」。
2011年6月に角川文庫から刊行されました。


4人の少年たちは、小学生の頃から友情を育んできた親友だった。
しかし彼らは、ある事件をきっかけに、離ればなれになってしまう。
だが今日、謎の手紙に誘われ、頂上に神様がいると言われている「神獄山」で再会する。
身体の弱い転入生の少女を4人で守ろうとした、罪ある過去を思い出しながら、過酷な山道を登り始め頂上を目指す。

果たして山頂で彼らを待ち受けているものとは?

そして「罪ある過去」とは?


ストーリーの舞台の大部分を占めているのは、4人が登っている山です。
そしてそれよりもストーリーの中核にあるのは、4人のうちの1人、語り手の戸部康太の回想です。
4人で山に登っている理由が徐々に明らかになっていきます。

そこそこ面白かったのですが...
語り手の回想さえあればストーリーの大半が掴めてしまいます。
特に山を舞台にしなくても良かったんじゃないかと思いました。
山に登る意味は一応あるのですが、それでもそこにこだわる必要はないのかなと。
回想がストーリー展開の9割を占めていて、結末は最後の最後に少しだけというのもちょっと物足りなかったですね。
この作家の作品を読んで、う~んと思った初めての作品でした。

まだ何冊か読んでいない作品があります。
文庫も何冊かありますが、それよりもまだ文庫化されていない作品が読みたいですね。
たぶん、あと何年か待たなければいけませんが...






ブログ巡りをしているなかで刺激されて、先日デジタル一眼レフカメラを購入しました。
これまではコンパクトデジカメか携帯電話のカメラ。
まだ取説やカメラの本とかで勉強中で、子供の写真を1枚撮っただけ。
なんだかこれまでに撮った写真と比べて、あまりに奇麗に撮れたのでびっくりしました。

我が家はビデオカメラは所有していないので、このカメラで、想い出の家族写真や風景などをいっぱい撮っていこうかなと思っています。
そのためにはひたすら勉強...難しいですが。

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世界平和は一家団欒のあとに [橋本和也]

変わったタイトルが気になって手に取った「世界平和は一家団欒のあとに」。
作家は昭和58年生まれの橋本和也先生です。
若いですね~。
この作品は2007年2月に電撃文庫から刊行されました。


星弓家の兄弟姉妹は、みんな特殊なチカラを持っている。

彩美。自称運び屋。魔法を自在に操る。
七美。無敵。宇宙スケールで戦うバカ。
軋人。生命の流れを思いのままにする。
軋奈。生命を創り出す力を持っていた。
美智乃。大食漢。回復魔法の使い手。
刻人。正義感。優しいけれど怪力。

彼らは世界の危機をめぐる事件に巻き込まれ、否応なくそれを解決しなければならない星のもとに生まれていた。
あるとき長男の軋人は自らと世界と妹の、三つの危機に同時に直面するが...


タイトルからは内容が想像がつかなかったですが、表紙の折り返しの内容紹介(電撃文庫は裏表紙じゃなくて、ここに書かれています)を読んでもさっぱり想像出来ない内容。
でも、軽い感じの内容で結構面白かったですね。
ライトノベルですが、いかにもって感じでもなく、購入して失敗ではなかったです。(あくまで個人の感想ですが...)
ページ数も269ページと読みやすいサイズです。

この作品は10作目で完結しています。
私は既に10作とも読み終わっていますが、どれも良かったと思います。
個人的にはもっと続いても良かったなと思いました。
他の作品は刊行されていないようですが、もし他の作品が出たらちょっと読んでみたい作家です。




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