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反関ケ原 [工藤章興]

1993年から新書で刊行され、2000年から文庫化された「反関ケ原」。
仮想戦記ものを多く執筆している工藤章興先生の作品です。
この作品は全5巻で、石田三成が主人公となっています。

時は戦国、関ヶ原の戦い。
歴史では小早川、島津など多くの武将の裏切りにより敗北した石田三成率いる西軍。
この作品では参謀・島左近の必勝の深謀により、小早川・島津・毛利が次々に東軍の徳川家康軍に襲いかかります。
この戦いで東軍が敗れ、敗走した家康。
石田三成は家康を完全に打ち破るために戦いを続けていきます。

大軍を擁しながらも裏切りにより敗北した石田三成。
もし裏切りがなかったらその後の歴史は大きく変わっていたかもしれない。
今の時代も確実に違っていた。
そう思うと、こういった歴史シミュレーション小説は想像力をかきたてますね。

この作品も好きな作品の1つです。
特に誤解を解いた石田三成と福島正則・加藤清正との和解のシーンなどは良かったですね。
最後はちょっと物足りない終わり方でしたが、全体的には面白かったです。

こういった仮想戦記を書く作家に共通しているのですが、最近の作品は短い作品が多いですね。
壮大な戦国時代なのでいくらでも広げることができるのに。
もうこういった何巻にも渡る長編は出ないんでしょうかね~。
非常に残念な感じです。


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