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生贄のジレンマ [土橋真二郎]

メディアワークス文庫手当たり次第作戦で購入した「生贄のジレンマ」。
上中下巻と3巻になっていて、購入するにはかなり勇気がいりましたね。
でも思いきって3巻まとめて購入しました。
作家は土橋真二郎先生。
第13回電撃ゲーム小説大賞にて「扉の外」という作品で金賞を受賞してデビューした作家です。


「今から三時間後にあなたたちは全員死にます。ただし生き残る方法はあります。それは生贄を捧げることです。」

卒業を間近に控えた篠原純一が登校してみると、なぜか校庭には底の見えない巨大な「穴」が設置され、教室には登校拒否だった生徒を含むクラスメイト全員が揃っていた。
やがて正午になると同時に何者かから不可解なメッセージが告げられる。
最初はイタズラだと思っていた篠原たちだが、最初の犠牲者が出たことにより、それは紛れもない事実であると知り...

生き残るためクラスメイトに投票し生贄を選出するか。
それとも自ら生贄に志願し、他者を救うか...

他人を生贄にして自らの生を得る。
そんな冷酷な洗濯を繰り返しながらも、生徒たちは課せられたルールに従うことで精神状態をなんとか繋ぎ止めていた。
だが、このジレンマゲームは、生徒たち自らの裏切りによって、クラス間での騙し合いへと発展する...


上中下巻それぞれ300ページ前後。
さすがに全て読み終わるのに時間はかかりましたね。
ストーリーとしては、学校、しかも脱出不可能という閉鎖空間で進んでいきますが、最後まで飽きることなく読み終えることが出来ました。
正直最初は、長いな~とは思っていましたが...
読後感は意外に良かったですね。
最後はまた思わせぶりな終わり方で...

彼の作品は他にもう1作品、メディアワークス文庫から刊行されています。
さらに電撃文庫でも3作品ほど執筆されてますね。
既にメディアワークス文庫の作品は読み終わっていて、電撃文庫の作品も何冊か購入済みです。
また他の機会に紹介しますが、なかなか面白い作品を書く作家のようです。
これからも作品に期待したいと思っています。


  


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