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薬師寺涼子の怪奇事件簿 [田中芳樹]

1996年の文庫特別書下ろし作品から始まった「薬師寺涼子の怪奇事件簿」。
作家は「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」「創竜伝」「タイタニア」と人気の作品を多く出している田中芳樹先生です。

このシリーズ、文庫で直接刊行されたり、新書で刊行されたりしています。
第1作目の「摩天楼」は文庫。
その後、第3作目の「巴里・妖都変」が新書で刊行、次に第2作目の「東京ナイトメア」が文庫で...といった感じで不思議な順番になっています。
もちろん新書版はのちに文庫版が刊行されます。


「薬師寺涼子の怪奇事件簿」は、父親が元警視庁幹部、東大法学部卒、27歳の美形の警視、薬師寺涼子が主人公です。
性格が悪く、「ドラキュラもよけて通る」という意味で「ドラよけお涼」なんて呼ばれていたりします。
そんな彼女が奇妙で怪奇な事件に遭遇していきます。

ストーリーのあり得なさ、一般的な警察小説でもなく、ホラー小説でもない。
当時、既に「創竜伝」を読んでいた私としては、こういった感じのストーリーには妙にハマりました。
1作1作がそれほど分厚くもなく内容も面白いので、いつも読み始めたら早いですね。


2010年12月、2007年に新書で刊行された「水妖日にご用心」の文庫版が刊行されました。
これで、これまでに新書で刊行されていたものは全て文庫化されました。
田中芳樹先生が最後にこの作品を書いてからはや3年...
他にも未完の作品を多くかかえていますが、この「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズの新刊はいつ執筆されるんでしょうかね~?
他と違ってこれは基本的にストーリーが完結する、というものではありませんが、それでも区どこかで切りをつけるまでは続編を出して欲しいと思っています。




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