南条姉妹

多くのシリーズ作品を出している赤川次郎先生の作品の中では少しマイナー系なシリーズである「南条姉妹」シリーズ。
シリーズ第1作「ウェディングドレスはお待ちかね」が単行本で刊行されたのはなんと1986年！
息の長いシリーズ作品ですね。

「南条姉妹」シリーズは、南条家の双子の姉妹が活躍するシリーズです、
姉はおっとりとしていて天然系のお嬢様、妹はなんと暗黒街の女ボス。
姉の結婚式直前に謎めいた忠告があり、そこから南条家全体を巻き込む騒動に！？
一応ミステリー作品ということになるんでしょうかね。
非常に軽い感じの物語です。

古い作品ということもあり、ストーリーもやっぱり古い感じがしますね。
廃墟同然の商店街に住みつく暗黒街の女ボス、暴走族同士の決闘、ギター片手に歌を歌う女ボスの手下などなど．．．
私は結構前にこの作品を読み始めていたのでかろうじて違和感は感じませんが、今シリーズ第1作から読み始めたらかなり違和感があると思います。
既に古本でしか手に入らないかもしれませんが．．．

このシリーズはこれまでに全部で6作が刊行されています。
非常に多くのシリーズ作品を抱える赤川次郎先生なので仕方がないとは思いますが、この作品、後半はかなり間隔があいています。
第4作「プリンセスはご・入・学」が1995年、第5作「マドモアゼル、月光に消ゆ」が2001年、最新作「お手伝いさんはスーパースパイ！」が2009年に刊行されています。
この調子でいくと次回作は2017年くらい！？