京美ちゃんの家出 [東野司]
私の中ではかなりお気に入りの名作、「ミルキーピア物語」シリーズ。
その記念すべき第1作が「京美ちゃんの家出」です。
作家は、SF作家でありてテクニカルライターでもある東野司(とうのつかさ)先生です。
「ミルキーピア物語」は、システムハウス・ミルキーピアとミルキーピアが開発したネットワーク上で稼動するパーソナルアイドルが活躍するコメディータッチのSF小説シリーズです。
ミルキーピア唯一の男性社員片山秀人は、意識をネットワーク上に潜り込ませることが出来る裏技を持ち、ミルキーピアが開発したパーソナルアイドルは、ユーザーが利用する度に学習機能が働いて人格を成長させていくグローイングアップソフト。
第1作が刊行されたのは1989年。
時代はDOS/V登場以前、インターネットなんて言葉は普及しておらず、一般が利用出来るコンピュータ通信はパソコン通信しかなかった時代。
そう考えるとすごいですね。
パソコン、ネットワーク、技術的な背景などはさすがに今の時代からすると古い感じはしますが、今読んでも楽しく読めると思います。
「京美ちゃんの家出」は3つの短編が収録されています。
第一話はタイトルにもある「京美ちゃんの家出」。
京美ちゃんというのはミルキーピアが開発したパーソナルアイドル第1号の名前です。
ユーザーの利用によって成長した京美ちゃんがある日突然家出!?
ミルキーピアの社員で京美ちゃんの開発者の1人でもある片山秀人は、裏技「ネットワーク潜り」を使ってネットワーク上の様々なソフトに聞き込み(?)をしながら家出した京美ちゃんを捜します。
第二話は「聖哉くん、誘拐!」。
こちらはミルキーピアの社員でパーソナルアイドルソフト第2号、聖哉くんの開発者である鳴琳が誘拐された聖哉くんを取り戻すために、片山秀人と共に「ネットワーク潜り」をします。
第三話の書下ろし作品は「フェスティバルキャラの逆襲」。
この話では、展示会やショウ向けに外見のみしっかり仕上げられた張りぼて人格ソフト、フェスティバルキャラの暴走を止めるために、片山秀人と鳴琳、京美ちゃんと聖哉くんが活躍します。
SFにもシステムにも全く興味がない人には全く理解出来ない世界だと思いますが、それなりに興味がある人ならそこそこ楽しめるんじゃないかと思います。
ただ...あくまでコメディーSF小説です。
銀河英雄伝説などのかっこいいSF小説を期待してはいけません。
言葉の使い方やコメディー的な表現も独特なので、好みが分かれることは間違いないですね。
その記念すべき第1作が「京美ちゃんの家出」です。
作家は、SF作家でありてテクニカルライターでもある東野司(とうのつかさ)先生です。
「ミルキーピア物語」は、システムハウス・ミルキーピアとミルキーピアが開発したネットワーク上で稼動するパーソナルアイドルが活躍するコメディータッチのSF小説シリーズです。
ミルキーピア唯一の男性社員片山秀人は、意識をネットワーク上に潜り込ませることが出来る裏技を持ち、ミルキーピアが開発したパーソナルアイドルは、ユーザーが利用する度に学習機能が働いて人格を成長させていくグローイングアップソフト。
第1作が刊行されたのは1989年。
時代はDOS/V登場以前、インターネットなんて言葉は普及しておらず、一般が利用出来るコンピュータ通信はパソコン通信しかなかった時代。
そう考えるとすごいですね。
パソコン、ネットワーク、技術的な背景などはさすがに今の時代からすると古い感じはしますが、今読んでも楽しく読めると思います。
「京美ちゃんの家出」は3つの短編が収録されています。
第一話はタイトルにもある「京美ちゃんの家出」。
京美ちゃんというのはミルキーピアが開発したパーソナルアイドル第1号の名前です。
ユーザーの利用によって成長した京美ちゃんがある日突然家出!?
ミルキーピアの社員で京美ちゃんの開発者の1人でもある片山秀人は、裏技「ネットワーク潜り」を使ってネットワーク上の様々なソフトに聞き込み(?)をしながら家出した京美ちゃんを捜します。
第二話は「聖哉くん、誘拐!」。
こちらはミルキーピアの社員でパーソナルアイドルソフト第2号、聖哉くんの開発者である鳴琳が誘拐された聖哉くんを取り戻すために、片山秀人と共に「ネットワーク潜り」をします。
第三話の書下ろし作品は「フェスティバルキャラの逆襲」。
この話では、展示会やショウ向けに外見のみしっかり仕上げられた張りぼて人格ソフト、フェスティバルキャラの暴走を止めるために、片山秀人と鳴琳、京美ちゃんと聖哉くんが活躍します。
SFにもシステムにも全く興味がない人には全く理解出来ない世界だと思いますが、それなりに興味がある人ならそこそこ楽しめるんじゃないかと思います。
ただ...あくまでコメディーSF小説です。
銀河英雄伝説などのかっこいいSF小説を期待してはいけません。
言葉の使い方やコメディー的な表現も独特なので、好みが分かれることは間違いないですね。
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