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クラシックシリーズ 千里眼 [松岡圭祐]

2000年から2006年にかけて小学館文庫から刊行された後、2007年から2009年にかけて角川文庫から完全版として刊行された第1作、「千里眼 完全版」。
水野美紀主演の映画「千里眼」でも映像化されたストーリーです。

「千里眼 完全版」の舞台は房総半島にある東京湾観音です。
クラシックシリーズで最大の敵となる恒星天球教という度重なるテロ行為を行うカルト教団との戦いがこの東京湾観音を中心に始まります。
新シリーズでは名前だけ登場する友里佐知子という人物、クラシックシリーズではパートナーと呼んでもよいくらいの蒲生誠警部補もこの第1作から登場します。

映画版の話ですが、主演の水野美紀に加えて、蒲生誠警部補には柳葉敏郎、友里佐知子には黒木瞳、そして岬美由紀の少女期を演じたのはAKB48の大島優子でした。
TVで放映された際に一度見たのですが、さすがにその時はAKB48は存在しなかったので全く気にもしませんでしたね。
映画自体は...う~ん、原作のが面白い、という感じでしたが、改めて観てみたい気もします。

「千里眼 完全版」は443ページ。
本を手に取ると少し分厚いという印象がありますが、読み始めるとそんなことを感じさせず、一気に読めてしまうと思います。
続きが気になるという感じで、通勤時間帯だけ読む形だと仕事中にも気になって仕方がなくなると思います。
著者があとがきでも語っているように、千里眼シリーズはどれも大半が1話完結型なので、どんな順序で読んでもかまわないということですが、やっぱり個人的には順番に読んだ方がよいと思います。

当初、小学館文庫から刊行された旧千里眼シリーズ。
文芸から大きくかけ離れた作風にかなり難色を示されたようで、そんなこんなで(詳しい理由は分かりませんが...)角川文庫で完全版として刊行されたようです。
クラシックシリーズと旧千里眼シリーズはストーリーはほぼ同じなのですが、私は旧千里眼シリーズも全て読みました。
私はたとえ同じ作品を何度読んでも初めて読んだかのように読める性質なので全然普通に楽しんで読むことが出来ました。

クラシックシリーズは確実に完結することが分かっている作品なので、読み始めたら最後まで読みきることをお勧めします。




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