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華麗なる探偵たち [赤川次郎]

赤川次郎先生の隠れた名作、だと個人的に思っている「第九号棟の仲間たち」シリーズ。
その第1作が、1984年に徳間書店から刊行された「華麗なる探偵たち」です。

「第九号棟」とは、お金次第でいつまでも患者を閉じ込めておくという病院の中の施設。
患者はみな自分のことを、歴史上の人物や小説の有名な登場人物と思い込んでいる。

主人公、鈴本芳子は父親の莫大な遺産相続問題により、叔父一家に睡眠薬を飲まされ強制的に第九号棟に入れられてしまった。
目覚めた芳子がそこで出会ったのは、シャーロック・ホームズ、ダルタニアン、エドモン・ダンテス、アルセーヌ・ルパンなど、個性的な面々でした。
彼らの協力を得て自分の遺産問題を解決した芳子はそれ以降、彼らと一緒に探偵業をしていくことになりました。

赤川次郎先生の作品はどれも読みやすいのですが、他のシリーズと違って、次から次へと新しい偉人が登場して楽しい作品でした。
このシリーズは1994年までに全部で6冊刊行されていますが、それ以降は刊行されていません。
この作品も知らないうちに絶版になっていましたし...
まあ、1話完結型だし、こうゆうのって明確な「終わり」というのはないですけどね。
個人的には今の時代に新しい作品を書いていただいて、もっといろいろな有名人、偉人を登場させてほしいなと思います。


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