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アルバイト探偵(アイ) [大沢在昌]

六本木の私立探偵、冴木涼介。
その一人息子の隆は高校生で、親父の仕事を手伝ってアルバイト探偵(アイ)として活躍します。
新規開拓のため、本屋で面白そうな小説を探しているなか、気になって購入しました。
作家はハードボイルド小説を数多く出している、大沢在昌先生です。

第1作「アルバイト探偵(アイ)」は短編集で非常に読みやすいです。
探偵もの、スパイもの、そしてハードボイルド作家が書いている、といったら、あまり好みじゃない感じかな~と思っていたのですが、読んでみると...か、軽い...
主人公の冴木隆がとにかく軽いです。
ストーリーのテンポも軽快で一気に読むことが出来ます。
シリーズ最新作の「帰ってきたアルバイト探偵(アイ)」は600ページもある長編でしたが、サクサク読めてしまい読後感もなかなか良かったです。

シリーズとしては6作刊行されていて、2006年の「帰ってきたアルバイト探偵(アイ)」を最後に新作は刊行されていません。
特に完結しているという感じではなかったので、このシリーズがもっと続いてほしいと思っています。
文庫化されたのは2006年ですが、新書で刊行されたのは2005年。
ということは最新作からもう既に5年がたっています。
このキャラクター、この面白さをここで終わらせるのはもったいないです。
続巻が出るのを期待しています。




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