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家日和 [奥田英朗]

精神科医・伊良部シリーズが面白かったので、他の作品も購入しようと思い手に取りました。
作家は奥田英朗先生です。
ページ数も250ページくらいと読みやすいサイズで、集英社文庫から刊行されています。

会社が突然倒産し、いきなり主夫になってしまったサラリーマン。
内職先の若い担当を意識し始めた途端、変な夢を見るようになった主婦。
急にロハスに凝り始めた妻と隣人たちに困惑する作家などなど。
日々に暮らしの中にありがちな家族の肖像を描く短編集。

この作品は6篇の短編が収録されています。
1篇1篇が適度な長さで、1日1篇を読んでだいたい1週間くらいで読めました。
キャラがたった作品ではないので、伊良部シリーズのような面白さというのはあまり感じられませんでしたが、そこそこといった感じでした。
こういう短編集って本としての評価は難しいですね。
面白いものもあり、つまらないものもあり...

彼の作品は伊良部シリーズ三部作とこの作品だけしか読んでいません。
他の作品もネット書店で見てみたのですが、読みたいと思う作品はあまりないですね。
個人的には伊良部シリーズの続巻を期待しています。




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Aコース [山田悠介]

最近、山田悠介先生の作品をよく読みます。
まだ読んでいない文庫を探して購入した作品、「Aコース」。
2004年に幻冬舎文庫から刊行された作品です。

高校生五人が挑んだ、ゲームセンターの新アトラクション「バーチャワールド」。
メニューの中から「Aコース」を選ぶと、次の瞬間、彼らは炎に包まれた病院にいた。
遅いくる敵を退け、ここから脱出するのだ。

文庫書下ろし作品である「Aコース」。
178ページとすごく薄くて、仕方なく自宅読みにしました。
いくつかの作品と並行して読んでいたのですが、この作品は2日で読んでしまいました。
彼の作品はどれも読みやすいですね。

作品の内容としては...個人的には少し微妙でした。
設定はあいかわらず突飛な設定ですが、これは更にストーリー的にも微妙。
導入部がなく、エンディングでも種明かしもなく、最初から最後までゲームの中の世界。
もう少し説明的な部分も欲しかった感じでしたね。




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警官の紋章 [佐々木譲]

北海道警察シリーズの第三弾、「警官の紋章」。
もう結構前に読んだ作品ですが、第1作、第2作と紹介しているのでこれも紹介。
「笑う警官」シリーズと言ったほうが良いかもしれません。

北海道警察は、洞爺湖サミットのための特別警備結団式を一週間後に控えていた。
そのさなか、勤務中の警官が拳銃を所持したまま失踪。
津久井卓は、その警官の追跡を命じられた。
一方、過去の覚醒剤密輸入おとり捜査に疑惑を抱き、一人捜査を続ける佐伯宏一。
そして結団式に出席する大臣の担当SPとなった小島百合。
それぞれがお互いの任務のために、式典会場に向かうのだが...

佐々木譲先生の作品で読んでいるのはこの「笑う警官」シリーズだけですが、これはやっぱり面白いですね。
これまで読んだ警察小説とは何かが違います。
いつも購入しても読み始めるまでに何故か少し時間がかかるのですが、読み始めると止まらないという感じです。

2011年5月に刊行された第4作目ですが、もちろん既に購入済みです。
購入してはや2ヶ月ではありますが...
近々読み始める予定です。




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十角館の殺人 [綾辻行人]

ずっと読んでみたいシリーズとして候補にはあがっていたのですが、1冊1冊が分厚いこともあり、なかなか購入に踏み切れなかったのですが、ついに購入しました「十角館の殺人」。
綾辻行人先生のデビュー作で、代表的なシリーズ作品です。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリー研の七人が訪れた。
館を建てた建築家は、半年前に炎上した屋敷で焼死したという。
やがて学生たちを襲う連続殺人。
驚愕の結末が読者を待ち受ける!

453ページある作品でしたが、意外にもサクサク読めて結構面白かったです。
1987年に刊行された作品で、この作家のデビュー作なので、あまり期待はしていなかったのですが、これならこの後の作品も読めるなと感じました。
ミステリーとしてはそれほど凝っているわけでもなく、オーソドックスな感じでしたが。

まだシリーズ2作目の「水車館の殺人」以降は購入していませんが、いずれ読んでみるつもりです。
やっぱり2作目も分厚いので読むまでに時間がかかるかもしれませんが...




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沈黙のアイドル [赤川次郎]

シリーズもの以外でも面白い赤川次郎先生の作品。
最近刊行されている中から、角川文庫から刊行された長編、「沈黙のアイドル」を購入しました。

林亜紀、18歳。
トップアイドル・小沼エリンの物真似が、彼女の運命を一変させる。
喉の不調を訴えるエリンの「声の代役」に抜擢されスイスに行くことになった亜紀。
旅先でエリンの死体を発見し、殺人の濡れ衣を着せられた挙句に命を狙われるとも知らず...

「沈黙のアイドル」は2008年に単行本で刊行された作品です。
新しい作品で、370ページの長編。
気合を入れて、ワクワクしながら読み進めて、1日で読み終わってしまいました。
やっぱりこれも面白かったですね。
シリーズもののようにキャラがたった作品ではありませんが、ストーリーに惹き込まれましたね。

赤川次郎作品は、角川文庫をはじめ、講談社文庫、集英社文庫、光文社文庫など様々な出版社から、最近でも数多く刊行されています。
私としてはシリーズものの次回作を早く読みたいと思っているのですが...




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