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パチンコと暗号の追跡ゲーム [伽古屋圭市]

第8回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作である「パチプロ・コード」。
この単行本が文庫化されて刊行されたのが「パチンコと暗号の追跡ゲーム」。
作家はこの作品でデビューした伽古屋圭市先生。
元公務員で、元パチプロだそうです。

パチプロとして日々を送る主人公。
あるきっかけで違法なセットロムを使って一儲けするグループに出会う。
さらにはその仲間から暗号の解読を求められることになった。
暗号解読に乗り出した主人公だったが...

単行本の頃から注目していて、文庫化されたら購入しようと思っていた作品です。
宝島社から刊行されている「このミス」大賞の作品は結構早く文庫化されますから。
ありそうでなかなかないパチンコを題材にした作品。
こういった作品は当たり外れがかなり極端なのですが、暗号も絡めてあり、評価も高かったので期待していました。

通勤電車で読みましたが、結構面白くてサクサク読めましたね。
読後感もなかなか良かったです。
シリーズものにはなりそうもない作品でしたが、次回作が出たら購入を検討したいと思います。
パチンコではなく、他の題材の作品を読んでみたいですね。




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かめ探偵K [北野勇作]

不思議な雰囲気の表紙に惹かれて手に取った「かめ探偵K」。
かめが探偵!?
ちょっと意味が分かりませんでした。
作家は北野勇作先生。
過去の作品ラインナップを見てみると、動物を題材にした作品がかなり多いですね。

街はずれに、寂れた博物館が建っていました。
なんの変哲もない建物ですが、その屋根裏部屋には、亀が住んでいるのです。
部屋の扉には、クレヨンでこう書かれています。

「かめ探偵K」

かめ探偵Kの仕事は3つ。
1つめは「甲羅干し」。
2つめは「かめ体操」。
そして3つめが「謎解き」。
依頼人が持ち込んでくる奇想天外な謎を、かめ探偵Kは甲羅の中で推理していきます。

この作品はメディアワークス文庫というところから刊行されています。
少しライトノベルっぽい作品が多いですが、読みやすい感じの作品が多そうで、いくつかの作品を既に購入済みです。

「かめ探偵K」は自宅読みだったのですが、1つの章が短めで、1日1章から数章ずつ読んで、数日で読み終わりました。
読み終わってもやっぱり意味が分かりませんでしたね。
かめを探偵にする必要はないんじゃないかなという感じのストーリーでした。
推理と言っても内容はかなり軽く、現代とは違う世界の物語という感じになっていて、ファンタジー的な物語でした。

この作家の作品は他には読んだことがありません。
以前は購入候補リストにあげていたのですが、今は1冊も入れていません。
まあ、なかなか本屋さんで見かけないということもありますが...




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地図男 [真藤順丈]

本屋さんでふと目に留まった本、「地図男」。
分厚くなかったので軽く読めそうで購入してみました。
作家は真藤順丈先生。
2008年から2009年にかけて4つの新人賞を受賞してデビューしました。

仕事中の「俺」は、ある日、大判の関東地域地図帖を小脇に抱えた奇妙な漂浪者に遭遇する。
地図帖にはびっしりと、男の紡ぎだした土地ごとの物語が書き込まれていた。
物語に没入した「俺」は、次第にそこに秘められた謎の真相に迫っていく...

この作品は、第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞したようで、単行本刊行時、「王様のブランチ」や朝日新聞など、各紙、メディアで話題をさらった作品のようです。
それなりに期待して読んだのですが...
ストーリーが頭の中でイメージ出来ず、正直なところ面白さが全く伝わってきませんでした。
う~ん、購入してちょっと失敗感を感じた作品でしたね。




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戦争大臣Ⅲ [遠藤徹]

2011年1月に第1巻が刊行された「戦争大臣」。
全部で3冊刊行され、2011年5月に刊行された「戦争大臣Ⅲ 吸血博士」にて完結しました。
作家は遠藤徹先生です。

世界連邦の雄モビィ・ディックは、壊滅の瀬戸際に立っていた。
フレイムの部隊も弾圧され、もはや戦争大臣の破壊を止めるものは何もないように見える。
兄であるスナークは、戦争大臣である弟にもう一度会えるのか?
黒き本の呪縛から解き放つことが出来るのか?

結局シリーズ完結まで読んでしまいました。
まあまあ面白かったという感じでしょうか。
内容的には、「黒き本」の影響で現代に住む人達が異世界で別の人格として世界を動かしている、
その世界を描いた作品です。
ホラーではなく、ダークファンタジーという感じですね。

シリーズは完結したので、もう続編というのはなさそうですが、じゃあ他の作品を読んでみるかというと...たぶん読まないでしょうね。
他の作品はまさにホラーって感じで、グロさもありそうで、ちょっと読む気にはなれないですね。




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夢をかなえるゾウ [水野敬也]

以前にTVドラマで見た、「夢をかなえるゾウ」。
そこそこ面白かったのですが、その原作がついに文庫化されました。
作家は水野敬也先生。
1976年生まれのようで、結構若い作家さんなんですね。

ダメダメな僕のもとに突然現れた、ゾウの姿をして何故か関西弁で話す、とてつもなく胡散臭い神様、ガネーシャ。
聞けば、ナポレオン、孔子、ニュートン、最近ではビル・ゲイツまで、歴史上のキーパーソンは自分が導いたという...
しかし、その教えは「靴をみがく」とか「コンビにで募金する」とか地味なものばかり。
こんなんで僕は成功できるの!?

TVドラマは小栗旬が主役のを見たのですが、彼よりもガネーシャ役の古田新太が良かったですね。
文庫を読んでいる時も、古田新太のガネーシャを想像しながら読みました。
小栗旬はイメージできませんでしたね。
ストーリーはあってないようなもので、ガネーシャが出す課題を主人公がひたすら実践するという、その繰り返しだけの内容ですね。
ドラマで見た時は面白かったと感じたのですが、小説では...

ドラマを観た人はやっぱり古田新太のガネーシャを想像しながら読むと良いと思います。
そうすると、そこそこ読後感も良くなると思います、たぶん...




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