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死なない生徒殺人事件 [野崎まど]

2010年10月にメディアワークス文庫から刊行された野崎まど先生の3作目の作品です。
タイトルからして面白そうだと思い購入しました。
サイズは適度な長さの240ページです。

「永遠の命を持った生徒がいるらしいんですよ」

生物教師・伊藤が着任した女子校「私立藤凰学院」にはそんな噂があった。
話半分に聞いていた伊藤だったが、後日学校にて、ある女生徒から声をかけられる。
自分がその「死なない生徒」だと言ってはばからない彼女だったが、程なく彼女は何者かの手によって殺害されてしまう。

果たして「不死」の意味とは?

そして犯人の目的は!?

この作家の作品を読むのは2作目ですが、まだ作風が掴めませんね。
そこそこ面白いという感じですが、「そこそこ」という感じが妥当なところです。
今ひとつミステリー要素が薄い気がします。
読みやすいことは確かで、自宅読みで数日で読みきってしまいました。

今後この作家の作品を購入するかどうかは...微妙なところですね。
読みやすいことは確かなんですけどね~。




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吸血鬼ドックへご案内 [赤川次郎]

カバーイラストが新しくなった後の2作目、「吸血鬼ドックへご案内」。
コバルト文庫で唯一刊行されている、赤川次郎先生の息の長いシリーズ作品です。
1年に1作のペースで刊行されていて、この作品は、2009年7月に刊行されています。

人間ドックを受ける夫の付き添いで、豪華なクリニックを訪れた秀代。
だが、待合室でのうたた寝から目覚めると、そこは公園!?
しかも、夫は病院には行っていないと言い...
「正当な」吸血鬼クロロックと娘エリカが、セレブなクリニックに潜む悪を斬る!

このシリーズはほとんどの作品が短編集となっています。
雑誌「Cobalt」に掲載される作品が収録される形です。
この作品は表題作の他に、「吸血鬼、レッドカーペットを行く」「さまよう影と吸血鬼」の2編と、イラストを描いているひだかなみスペシャルマンガが収録されています。
さらに第1作目からの全作品紹介も巻末に収録されています。

この作品は全部で178ページとかなり短いです。
確かこの作品は通勤読みで、片道で読み終わってしまったですね。
読みやすく、1ページの文字数もかなり少なめなので、ハイペースで読み進めることが出来ます。
第1作から非常に長い期間このシリーズを読み続けていますが、何故か飽きないですね。
個人的には彼のシリーズ作品の中でも好きなほうです。




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空の彼方 [菱田愛日]

メディアワークス文庫から刊行されている「空の彼方」。
作家は菱田愛日(ヒシダマナビ)先生。
2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞してデビューした作家です。
1985年生まれの女性作家です。
本業として、都内某所で某アパレルブランドの店長をしているようです。

小さな路地に隠れるようにある防具屋「シャイニーテラス」。
店の主人ソラは、訪れる客と必ずある約束をかわす。

生きて帰り、旅の出来事を彼女に語る...

ソラは旅人たちの帰りを待つことで世界を旅し、戻らぬ幼なじみを捜していた。

ある日、自由を求め貴族の身分を捨てた青年アルが店を訪れる。
この出会いがソラの時間を動かすことになり...

この内容紹介から分かる通り、ファンタジー小説です。
ドラゴンクエストなどのRPGをやったことがある人にはお馴染み、防具屋が舞台になっています。
主役は、防具屋を訪れる傭兵などではなく、あくまで防具屋の女主人ソラです。
ファンタジー小説は今ではほとんど読まないのですが、たまに読むといいですね。
読後感も良かったです。

この作品は既に3作目まで刊行されたシリーズものです。
まだ1作しか読んでいませんが、2作目、3作目も読もうかと思っています。
本屋さんで平積みされているような作品ではないので、手に取る機会がなくて...
次にネット書店でまとめ買いをする際に2作目を購入しようと思います。




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悪魔と詐欺師 薬屋探偵妖綺談 [高里椎奈]

「薬屋探偵妖綺談」シリーズ3作目の「悪魔と詐欺師」。
作家は高里椎奈先生。
1999年12月に新書版で刊行されていて、7年後の2006年6月にやっと講談社文庫から文庫化されました。
私は文庫版しか知らなかったので、新しい作品が文庫で刊行された、といった感覚でしたね。

毒死した京都の外科医

轢死した東京のプログラマー

失血死した鳥取の書店員

.....

場所も日時も別々で互いに無関係な六人の死。
自殺、事故死、殺人としてすべて解決したはずのこれらの事件の共通点とは何か?
薬屋探偵三人組の良心、座木が難攻不落の謎に挑む!

この作品ではいつもの主役、深山木秋ではなく、見た目は薬屋の店長に見える座木が活躍します。
だんだんとキャラに思いいれも出てきて面白くなってきた頃でしたね。
この時点で3人の過去にはまだまだ謎の部分が多かったですが、それを差し引いてもキャラをベースにしたストーリー展開がされていて良かったです。
もう一度読みたいかというと微妙なところですが、第一シリーズを読破した今、もう一度最初から読んでみると、謎だった部分を補完しながら読めるかもしれませんね。




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硝子の殺人者 東京ベイエリア分署 [今野敏]

「安積班」シリーズ第3弾である「硝子の殺人者」。
「東京ベイエリア分署編」としても3作目にあたるこの作品はなんと1991年8月に新書版が刊行されました。
その後、1998年11月にケイブンシャ文庫から文庫化され、さらに8年後の2006年9月にハルキ文庫から刊行されています。

東京湾岸で乗用車の中からTV脚本家の絞殺死体が発見された。
現場に駆けつけた東京湾臨海署(ベイエリア分署)の刑事たちは、目撃証言から事件の早期解決を確信していた。
だが、即刻逮捕された暴力団員は黙秘を続け、被害者との関係に新たな謎が...

記事を書く際に改めて刊行時期を調べて、こんなに古い作品だったのかと驚きました。
今読んでも全然大丈夫ですね。
警察小説なので、時代にはあまり左右されないんでしょうか。
この作品で、「安積班」シリーズ3作目ですが、やっぱり面白いですね。
警察小説にハマるきっかけになったシリーズ。
間違いはありませんでした。

問題はこれがハルキ文庫から刊行されているということ。
既刊は全て購入済みではありますが、ハルキ文庫は結構高いです。
241ページのサイズなのに、700円を超えています。
この値段だと文庫になってもあまりお得感を感じませんね。
もともと文庫書下ろしなら仕方がないですが、文庫化される作品を待っている一番の理由はお値段ですから。




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