SSブログ

十字屋敷のピエロ [東野圭吾]

東野圭吾先生の初期の作品である「十字屋敷のピエロ」。
1989年に刊行され、1992年に講談社文庫から刊行されました。
この作品は、実は私が始めて読んだ東野圭吾先生の作品でした。

「十字屋敷」と呼ばれる邸宅の中で起きた事件。
そこにはピエロの人形があった。
人形だから動けない。
しゃべることもできない。
殺人者は安心して人形の前で凶行を繰り返す。
もしこのピエロの人形が、読者にだけ目撃したことを語れるなら...
しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。
ストーリーの中では、頻繁にピエロの人形が目撃した内容が「ぼく」という一人称で語られます。

ストーリーとしてはよくある推理小説ですが、ピエロの目で語られる内容がストーリーに変化をもたらしています。
登場する人物は全て脇役。
ピエロが主人公の物語ですね。
まあ人形なので、ピエロが言葉をしゃべることで事件が解決するわけではないですが...
初めて彼の作品を読んだので、これで彼の作品を全て理解できることもなく、内容的にはそこそこだったのでまあ面白かったと言えるでしょうか。
この作品を読んだ当時、数ある東野圭吾作品の中で、何を思ってこの作品をまず読もうと思ったのか思い出せません...






東日本大震災から1ヶ月。
ちょうど1ヶ月後、先日の最大余震に続き、福島県で震度6弱の余震がありました。
都内でも震度4が観測され、非常に大きな揺れを感じました。
耐震構造の高層ビルの12階。
心臓がパニックになりかけました...
被災地のみなさんも心配です。

TVではちょうど1ヶ月ということもあり、被災地の今を映すニュースが多かったですね。
帰宅後、ニュースに釘付けでした。
今夜もいろいろ思って眠れなくなりそうです。

ちなみに、本の紹介ネタは以前に書き溜めていたものをアップしています。
まだまだ紹介していない本はたくさんありますが、なかなか新しい記事が書けていません...



nice!(49)  コメント(1) 

覇王の軍 [羅門祐人]

織田信長が創った世界が1935年の世界まで続いていた!
そんな言葉が目に入って思わず手に取った「覇王の軍」。
作家は羅門祐人先生。
ゲームデザイナーであったこともあり、SF小説や仮想戦記を中心に執筆しています。
「覇王の軍」は、著者が造った言葉、シムシビライズ(仮想文明)をテーマとしており、独自の世界観を描いています。

時は1935年。
大日本帝国初代皇帝、織田国第20代皇帝である織田光長は、織田国・伊達国・琉球国の大日本連邦は、アメリカ合衆国に戦いを挑みます。
この物語では、世界を主に支配しているのは大日本連邦。
様々な国と同盟を組み、アメリカ合衆国、ロシア帝国、欧州連盟と戦いを繰り広げます。

「覇王の軍」は全10巻。
ぶんか社文庫から刊行されていましたが、つい数ヶ月前に絶版になったようです。
まだ一部のネット書店では在庫があるようですが、いずれなくなっていくでしょう。
5巻くらいまで購入して読んでいたある日、ネット書店で検索しても出てこなくなって絶版になったことを知りました。
早く気づいたおかげでジュンク堂書店にはまだ在庫があり、無事に10巻まで新品で購入することが出来ました。

内容はまあそこそこ面白いという感じでしょうか。
こういった第二次世界大戦当時の戦記ものでよくありがちですが、やたら漢字や難しい言葉が出てくるので普通の小説よりも読みづらかったです。
戦国時代の小説もやたら難しい言葉は出てきますが、それよりもずっと読みづらいですね。
何故なんでしょうかね。
それでも10巻全て読み終わって達成感みたいなものはありました。
戦国時代だけじゃなくて、第二次世界大戦当時の仮想戦記ものもかなり刊行されていますが、このような大作は見当たらないですね。
またこのような大作に出会ったら...もしかしたら読んでみたくなるかもしれません。


HaouNoGun.jpg

nice!(43)  コメント(0) 

霧の夜の戦慄 [赤川次郎]

2003年に単行本で刊行された「霧の夜の戦慄 百年の迷宮」。
赤川次郎先生の作品です。
2009年に角川文庫から文庫化されました。

16歳の少女・綾は、、スイスの寄宿学校に留学することになった。
寄宿舎での1日目。
不思議な睡魔に襲われて意識を失った綾が気がつくと、なんと1888年のロンドンで「アン」という名前で暮らしていた!
その時、街は、殺人鬼「切り裂きジャック」の影に怯えていた...
時空を超えて繰り広げられるミステリーです。

赤川次郎先生の作品の中ではかなり分厚いほうの作品。
他の作品と一風変わった感じで少し読みづらい感じはしましたが、読み終わった時の読後感はまあまあでした。
この作品を購入した時に既に第2弾「ドラキュラ城の舞踏会 百年の迷宮」が単行本で刊行されていたので、第2弾が文庫化された際にもう一度読み直そうかと思っています。
と言っても、これは「百年の迷宮」のシリーズ化ということで、主人公も違っているみたいなので、続編という感じではなさそうですが...




nice!(48)  コメント(0) 

とめはねっ! [コミック]

「とめはねっ!鈴里高校書道部」

柔道漫画の「帯をギュッとね!」、競艇漫画の「モンキーターン」に続く、河合克敏先生の3作目。
なんと書道部が舞台の漫画です。

スポーツ漫画2作の後に何故、書道!?と思いましたが、読んでみると結構面白い。
「帯ギュ」の頃からファンである私としては、やっぱり画風、作風共に大好きですね。
ちょっと前に書道ブームがありましたね。
まだブームなんですかね?
この漫画がきっかけなのか、ブームが先立ったかは分かりませんが...

2010年1月にはNHKでTVドラマ化されましたね。
一応全部見てしまいましたが、キャストがちょっと...
コミックとイメージが合ってるのか違っているのかよく分かりませんでしたね。
やっぱりコミックのほうがいいですね。

2007年から連載されていて、現在ではビッグコミックスピリッツで隔週連載されていますが、週間ものと比べてやっぱりコミック化に時間がかかりますね。
コミックを心待ちにしている私としては、もっと早く出て欲しいです。
現在7巻まで出ていますが、8巻はいつになるんだろう?




nice!(45)  コメント(3) 

千里眼の教室 [松岡圭祐]

松岡圭祐先生の千里眼新シリーズ第5弾、「千里眼の教室」。
前作から引き続き2ヶ月おきでの刊行でした。

今度の舞台は岐阜県にある氏神工業高校。
生徒たちが突然高校に立てこもり、「氏神高校国」というひとつの国家を作ります。
生徒会長は国としての独立を要求、妨害するなら生徒をひとりずつ粛清すると宣言します。
先生や親たちはなすすべなく学校の外で見守るだけでしたが、岬美由紀がたちあがり、たった一人で乗り込んで生徒たちを理解しようとします。

この作品では当時いろいろと問題になっていた、いじめ、必修科目の履修漏れ、格差社会の問題などHOTな話題を取り上げて描いています。
いろいろな話題が盛り込まれているだけに、読んでいると惹き込まれていきます。
332ページと適度なサイズだったこともあり、一気に1日で読んでしまいました。
「千里眼」シリーズはこういった時代に合ったテーマを取り入れているところも面白さの1つかもしれませんね。






子供の入学式、良かったです。
小学校の教室、体育館が非常に懐かしく感じて、何故だか自分がワクワクしてしまいました。
先生方、新2年生の歓迎のための発表会、新6年生の合唱の素晴らしさ、ダラダラと長くもなく、全てが素晴らしい入学式でした。
社会人になってもうかなり長く、春夏秋冬なんて関係なく、いつもの時間に家を出て電車に乗って会社に行く...そんな生活をしていると分からなくなりますが、こういったイベントがあると季節感をしっかり感じられて良いものですね~。
これから、いろいろなイベントが待ってるでしょう。
観てるだけならいいですが、個人的には参加するのはかなり苦手です...


追記です...
先ほど宮城県で震度6強の地震がありました。
TVで、仙台放送の映像が映っていましたが、かなりの揺れがあったようです。
被災地のみなさんは大丈夫でしょうか...
千葉では震度3でしたが、結構長く揺れていました。
一瞬あの時の体が感じた記憶が蘇って、今でも少し体が揺れている感じがしています。
眠れないかも.....

nice!(42)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。