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蒼空時雨 [綾崎隼]

あまり恋愛小説は好みではありませんが、本屋さんで平積みされている表紙イラストが妙に気になって購入してしまいました。
「蒼空時雨」は、綾崎隼先生のデビュー作です。
1981年生まれの男性作家で、2010年にデビューしたばかりです。

ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。
帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を解いていった。
やがて零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語り始める。
その内容に驚く零央だったが、しかし、彼にも重大な秘密があって...

読み終わって率直な感想は、意外に面白かったということですね。
恋愛小説は可能な限り避けてきて、これまでに読んだ作品はどれも好みじゃなかったのですが。
自分でもびっくりですね。
一応、「花鳥風月」というシリーズ作品の第1作ですが、続刊も読んでみたいと思いました。

既に花鳥風月シリーズが4作品、ノーブルシリーズというのが2作品刊行されています。
これからも続けて購入して読んでみようかと、今のところは思っています。




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図書館危機 [有川浩]

「図書館戦争」シリーズの第3弾である「図書館危機」。
5ヶ月連続刊行の3ヶ月目に刊行されました。
3作目も読む前から非常に楽しみでした。

思いもよらぬ形で憧れの「王子様」の正体を知ってしまった郁は完全にぎこちない態度。
そんな中、ある人気俳優のインタビューが、図書隊そして世間を巻き込む大問題に発展。
加えて、地方の美術展で最優秀作品となった「自由」をテーマにした絵画が検閲・没収の危機に。
郁の所属する特殊部隊も警護作戦に参加することになったが!?

3作目もかなり面白かったです。
クライマックスのある場面では、何度か読み直すほど。
単行本の頃から期待していて、文庫化を待ち望んだかいがありました。

この作品は全4巻、「別冊」が2巻で、本編としては最終巻の一歩手前。
どんどん面白くなるのに、これで本編としては終わりというのは残念です。
第4巻である「図書館革命」、外伝として「別冊 図書館戦争Ⅰ」「別冊 図書館戦争Ⅱ」も既に刊行されており、購入済みです。
「別冊 図書館戦争Ⅰ」までは読み終わっていますが、最後の1冊を早く読みたいという気持ちと、これで終わりかというもったいない気持ちで悩んでいます。




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大量爆殺 姐御刑事 [南英男]

1作だけじゃ分からないということで2作目も購入した「姐御刑事」シリーズ。
その2作目が「大量爆殺」です。
作家は南英男先生です。

伝説の女暴走族だった刑事・三田村利香は、ニュースキャスターの陣内敬介を尊敬していた。
権威や権力に牙を剥き、日本のために危険な発言をしていたからだ。
が、闇を知りすぎた陣内は殺され、テレビ局には爆弾を仕掛けるという脅迫メールも届いていた。

1作目を読んだ時の感想はありきたりな警察小説という感じ。
内容もあまり新鮮な感じがせず、読み終わった作品でも結構後々まで覚えている私が数ヶ月で既に記憶にないほど。
シリーズ作品となったことで、今回は少し期待していました。
う~ん、やっぱり微妙な感じでした。
何故か、読んでいてどうも古臭く感じてしまいましたね。
それから、元レディースという設定はいらないんじゃないかと思いました。
読み終わってしばらくしたら再度同じ作品を読んだりすることが多いですが、このシリーズはおそらく二度は読まないと思います。
最近、続刊が刊行され購入済みではありますが、一応この作品の内容次第でシリーズ購入に見切りをつけるかどうか決めたいと思っています。




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花嫁は夜汽車に消える [赤川次郎]

ご存知、赤川次郎先生の「花嫁」シリーズの文庫版最新作、「花嫁は夜汽車に消える」。
前作と同様に実業之日本社文庫から刊行されています。
212ページとかなり読みやすいサイズです。

モノクロ映像の中で、列車をバックに恥らう花嫁。
ドキュメンタリー番組「花嫁の歴史」のプロデューサーから彼女を捜すよう命じられたスタッフの片丘と今日子だが、花嫁の顔にはなぜか見覚えが...
一方、女子大生・亜由美は孤独死した老女が遺した日記帳を受け取る。
そこには、ある受刑者の無実を示す証拠があった。

212ページと薄いので、てっきり1つのストーリーだと思いきや、表題作の他に「花嫁は天使のごとく」というもう1つのお話を含む2編の短編集でした。
もともと読みやすく、すぐに読めてしまう赤川作品ですが、さらに短編とあって、あっという間に読み終えてしまいました。
このシリーズも長く読んでいますが、主要キャラが色あせることなく、今でも普通に楽しく読むことが出来ます。

どうやら彼の「花嫁」シリーズは今後、実業之日本社文庫から刊行されるようですね。
このシリーズは新書版が刊行されてからの文庫化ですが、今後もどんどん文庫化されてほしいと思っています。




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SRO Ⅲ キラークィーン [富樫倫太郎]

既にお気に入りのシリーズとなっている「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」シリーズの第3弾、「SRO Ⅲ キラークィーン」。
富樫倫太郎先生の作品で読んでいるのはこの作品だけです。
その他の作品はほとんど時代小説ですね。

「最凶の連続殺人犯」と呼ばれた近藤房子が逮捕されて五十数日。
依然として黙秘を続ける房子のもとへ、「Mに従え」とだけ書かれた差出人不明の手紙が届く。
一方、SRO室長・山根新九郎は、東京地検から房子との面会要請を受けるが...

第3弾、裏表紙の内容紹介はこれだけです。
でも既に内容どうこうではなくて、シリーズとして好きになっているので、期待して購入しました。

この作品は第1弾でSROの活躍で逮捕された連続殺人犯が再び登場しています。
1巻ずつ別の犯人というのが普通ですが、この作品では同じ犯人が再び出てきています。
つまり、この作品でも犯人が最初から分かっている展開から始まります。
それでものめりこんでしまいますね。
399ページの作品ですが、読み応えがありました。

前作の紹介でも書きましたが、シリーズ第4弾は2011年秋に刊行予定とのことでしたが...
11月の刊行予定にも載っていませんでした。
12月ってことでしょうか?
早く次の作品を出して欲しいですね。




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