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中途採用捜査官 お宝を鑑識にまわせ! [佐々木敏]

「中途採用捜査官」シリーズの最新作、「お宝を鑑識にまわせ!」。
こちらは文庫書下ろしで刊行されました。
作家は佐々木敏先生。
このシリーズが代表作...というかこの作品しか知りません。

偶然出会った画商にゴッホの贋作を描くよう依頼されたギネス、カワード、郷田の3人。
一ヵ月後、先に絵を仕上げたカワードが殺された!
危険を知らせるギネスからの電話に、完成間近だった絵を置いて、郷田は急遽日本に帰国。
二年後、フランス語専門の国際捜査官になった郷田は、未発表のゴッホの遺作が発見されたという報道を知る。
ギネスかカワードが描いた贋作ではないかと疑念を抱くが...

私にとってはお馴染みのシリーズになってきた「中途採用捜査官」。
毎回楽しみに読んでいます。
この作品もなかなか面白かったですね。
個人的にはもう少しメンバーそれぞれが活躍するストーリーが良いですが。

今後もこのシリーズは文庫書下ろしになるんでしょうか。
単行本で刊行されるよりも早く文庫で読めるので、是非ともそうしていただきたいと思っています。




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生贄のジレンマ [土橋真二郎]

メディアワークス文庫手当たり次第作戦で購入した「生贄のジレンマ」。
上中下巻と3巻になっていて、購入するにはかなり勇気がいりましたね。
でも思いきって3巻まとめて購入しました。
作家は土橋真二郎先生。
第13回電撃ゲーム小説大賞にて「扉の外」という作品で金賞を受賞してデビューした作家です。


「今から三時間後にあなたたちは全員死にます。ただし生き残る方法はあります。それは生贄を捧げることです。」

卒業を間近に控えた篠原純一が登校してみると、なぜか校庭には底の見えない巨大な「穴」が設置され、教室には登校拒否だった生徒を含むクラスメイト全員が揃っていた。
やがて正午になると同時に何者かから不可解なメッセージが告げられる。
最初はイタズラだと思っていた篠原たちだが、最初の犠牲者が出たことにより、それは紛れもない事実であると知り...

生き残るためクラスメイトに投票し生贄を選出するか。
それとも自ら生贄に志願し、他者を救うか...

他人を生贄にして自らの生を得る。
そんな冷酷な洗濯を繰り返しながらも、生徒たちは課せられたルールに従うことで精神状態をなんとか繋ぎ止めていた。
だが、このジレンマゲームは、生徒たち自らの裏切りによって、クラス間での騙し合いへと発展する...


上中下巻それぞれ300ページ前後。
さすがに全て読み終わるのに時間はかかりましたね。
ストーリーとしては、学校、しかも脱出不可能という閉鎖空間で進んでいきますが、最後まで飽きることなく読み終えることが出来ました。
正直最初は、長いな~とは思っていましたが...
読後感は意外に良かったですね。
最後はまた思わせぶりな終わり方で...

彼の作品は他にもう1作品、メディアワークス文庫から刊行されています。
さらに電撃文庫でも3作品ほど執筆されてますね。
既にメディアワークス文庫の作品は読み終わっていて、電撃文庫の作品も何冊か購入済みです。
また他の機会に紹介しますが、なかなか面白い作品を書く作家のようです。
これからも作品に期待したいと思っています。


  


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クラシックシリーズ ヘーメラーの千里眼 [松岡圭祐]

「クラシックシリーズ 千里眼」の第8弾である「ヘーメラーの千里眼」。
クラシックシリーズの中で私が一番好きな作品です。
この作品は上下巻に分かれており、それぞれ424ページ、411ページと合わせると800ページを超える大作です。
この作品は小学館文庫の旧シリーズでも同じ作品名のものがあります。

航空自衛隊の演習中に発生した重大な過失事故。
それを起こしたのは優秀な戦闘機パイロット伊吹直哉だった。
防衛省は、伊吹の精神鑑定のため、かつての恋人でもある臨床心理士・岬美由紀を航空自衛隊基地に呼び戻す。
事故の真相に迫る美由紀に立ち塞がる巨大企業アルタミラ精神衛生の陰謀とは!?

このシリーズはやっぱり、いくら長くても面白くて一気に読めてしまいます。
この作品では岬美由紀と古巣の航空自衛隊との関わりが濃厚で、かっこいい岬美由紀を見ることが出来ます。
特に下巻のクライマックスは何度読んでもいいですね。
たぶん、あと何回か読んでも同じテンションで読むことが出来ると思います。


 

HemelarNoSenrigan1.jpg HemelarNoSenrigan2.jpg

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交錯 警視庁追跡捜査係 [堂場瞬一]

堂場瞬一先生の新しい警察小説シリーズ、「警視庁追跡捜査係」。
第1作目である「交錯」は2010年10月に刊行されたばかりです。
既に第2作目「策謀」も2011年1月に刊行されています。

白昼の新宿で起きた連続殺傷事件。
無差別に通行人を切りつける犯人を体当たりで刺し、その行動を阻止した男がいた。
だが男は、そのまま現場を立ち去り、そして月日が流れた。
未解決事件を追う警視庁追跡捜査係の沖田大輝は、犯人を刺した男の僅かな手がかりを探し求めていた。
一方、同係の西川大和は、都内で起きた貴金属店強盗を追って、盗品の行方を探っていた。
二人の刑事の執念の捜査が交錯する時、それぞれの事件は驚くべき様相を見せはじめる。

「警視庁失踪課・高城賢吾」「刑事・鳴沢了」を読んでいる中でも、以前から気になっていたこの作品を先日やっと読み終えました。
二人の刑事が反発しながらも徐々に協力して真相に近づいていくストーリーで、読んでいくうちに惹き込まれていきました。
読後感は良くて、2作目も是非読んでみたいと思える作品でしたね。

既に2作目も購入済みで、自宅在庫となっています。
近々、通勤用に読む予定にしています。
このシリーズも、これからも続けていって欲しいシリーズです。




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