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タイタニア [田中芳樹]

田中芳樹先生の作品の中で忘れてはいけないのが「タイタニア」。
現在文庫版で3巻まで刊行されていて、未完のままずいぶんと時が流れてしまっています。
初版は1988年から1991年の間に徳間ノベルズから刊行され、その後、2003年から2004年の間にスクエア・エニックスのEXノベルズ、そして2008年から2009年の間に初の文庫として講談社文庫から刊行されました。
その間にコミックや映像化もされ、2009年にNHK系列で放送されました。

「タイタニア」は「銀河英雄伝説」のように強大な英雄同士の物語ではなく、タイタニア一族にまつわる星間都市の戦争を舞台にしています。
完璧な主人公はおらず、ちょっとドロドロ系な感じですか、うまく表現出来ませんが...
人物設定や舞台が複雑で、かつ壮大すぎてなかなか全体を理解してストーリーを楽しむというのが最初は出来ませんでした。
ただ、読み進めるうちに徐々にそのあたりも含めて壮大なストーリーに惹き込まれていきました。
3巻まで全て読み終わっていますが...やはり中途半端というか、まだまだ序盤という感じのところで止まってしまっています。
こんな状態でコミックやらアニメやらになっているので、やっぱり人気はあるんでしょうね。


2009年の衛星アニメ劇場で田中芳樹先生がの続編を執筆すると言っていたらしいです。
非常に楽しみですね。
まあ、他にも「アルスラーン戦記」とか「創竜伝」とかも早く新作を出して欲しいんですけどね。




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ティターンズの旗のもとに [今野敏]

2008年にアスキー・メディアワークスから刊行された「ティターンズの旗のもとに」。
ガンダム好きで知られる今野敏先生の作品です。
今野敏先生の警察小説が好きでネット書店で検索していたところ、見つけて購入しました。

「ティターンズの旗のもとに」は、機動戦士Zガンダムの外伝という位置づけで、グリプス戦役後のティターンズに対する軍事裁判がテーマになっています。
ガンダム好きならもちろんZガンダム、グリプス戦役というキーワードを知っていると思いますが、知らない人にとっては何の話か全く分からないでしょう。
ガンダム好きの私でも少し設定が難しく、軍事裁判の話と、裁判の焦点になっているティターンズの実験小隊の話が並行的に書かれていて、ちょっと分かりづらい感じもあります。

それでもやっぱりガンダム。
たぶんこの作品のためだけにデザインされたものだと思いますが、巻頭にカラーページで作品の中に登場するガンダムが描かれており、それを見るだけでもワクワクしました。
外伝・サイドストーリーのなせる技で、原作には出てこない機体、原作での登場機体をベースにした新しい機体が登場します。


肝心の話の内容は、軍事裁判にかけられた主人公と彼を弁護する連邦軍軍人が、主人公に課せられた罪状を1つ1つ検証し、証人を探し出して裁判を有利に導いていくストーリーです。
本家のガンダムのストーリーとは一線が引かれた感じですが、これはこれでサイドストーリーとして楽しめば十分面白いと思います。


私はこの作品を見た時からいつか購入しようと思って、単行本でしたが購入しました。
数ヶ月後、2010年7月に文庫化されました...
ちょっと失敗したかなと一瞬思いましたが、巻頭カラーの設定資料があるので、まあこっちの方が良かったと思うようにしています。





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HMV [ネット書店]

12月の半ばくらいでしたが、新たなネット書店を利用してみました。
「HMV」。
CD・DVDの販売の方が有名ですが、書籍の販売も行っています。

HMVジャパン

サイト自体は「HMV Online」という形で運営されており、CD、DVD・Blu-ray、書籍の他にもゲームやグッズなども販売されています。
書籍は1冊から送料無料となっており、全国的に展開しているHMVのオンラインショップということで期待して利用しました。


今回注文したのは文庫が2冊。
平日の夜中で、注文した文庫の状況は「在庫あり-24時間以内に出荷します」でした。
ところが...
翌日の夕方に届いたメール。
「もう発送してくれたのか?」と思って喜んでメールを読もうとしたら、タイトルには「注文状況(出荷遅延)のお知らせ」。
本文には以下の文章が...

お客様のご注文商品をお調べ致しましたところ商品不具合がございました。
お客様のご注文時、以下の商品が24時間以内の出荷商品と表示されておりましたが現在発送させて頂くための商品がございません。

おいおい、商品不具合ってなんだ!?
わざわざ在庫ありを選んで注文したのに翌日に商品がないってどういうこと?
1冊はちょっとだけ古い作品でしたが、もう1冊は当月に刊行されたばかりのもの。
商品不具合と書いてあったので、商品管理の杜撰さを疑いました。
CDやDVDなどの取り扱いには自信を持っていると思いますが、書籍は慣れていないのか?

気に入らなかった私は、出荷遅延のメールをもらった夜に「他で注文します」とキャンセルメール。
これに対する対応は...早かったですね。
メールを送った翌日の昼には注文キャンセルの通知メールが来ました。
カード処理も商品出荷時に行っているらしく、カード明細にも載らずスムーズでした。


キャンセルしてしまったので感想もないんですが、こういうことがあると注文したくなくなりますね。
在庫管理している全ての書籍がそうだとは言いませんが、早く手にしたくてワクワクしながら注文しているので、個人的にはもう利用したくない感じです。
まあ感じ方は人それぞれ...だとは思いますが...

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タイムスリップ [鯨統一郎]

面白そうなタイトルに惹かれて購入した「タイムスリップ森鴎外」。
作家は鯨統一郎先生です。
推理作家であり、SF作家であり、そして...覆面作家らしいです。
年齢など一切伏せられていますね。

「タイムスリップ森鴎外」は「タイムスリップ」シリーズの第1作目です。
明治の文豪・森鴎外が何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップします。
そこに主人公である女子高生が絡んでいきます。


読んだのは結構前ですが、面白かったです。
内容は軽めで一気に読めちゃいましたね。
これは妻も結構面白いといって私が読んだ後に、これまた一気に読んでしまったようです。

「タイムスリップ」シリーズはこれまでに6作が刊行されています。
私は3作目まで文庫で読みましたが、その後は文庫化が待ちきれずに新書版を2作購入して読んでしまいました。
それぞれ舞台となる時代や登場人物は違うし、作品によって当たり外れがあったりしますが、シリーズものなので読み続けています。
11月に刊行されたばかりの最新作「タイムスリップ紫式部」はまだ購入していませんが、これに関しては文庫化が追いついていないので、たぶんまた新書版を購入すると思います。




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 [荻原浩]

「最後の最後で・・・」「最後の1行が・・・」とみんなのレビューが気になった「噂」。
新潮文庫なのでやっぱり購入するまでになんとなく躊躇しましたが、とうとう読んでみました。
作家は荻原浩先生です。
「オロロ畑でつかまえて」という作品でデビューした作家です。

クチコミを利用して香水を売り出そうとして噂を広めたところ、やがて噂が現実となり、事件が起きていくというストーリーです。
表紙裏にもサイコ・サスペンスと書いてあるし、ちょっとホラー的な要素が強い作品かと思っていたのですが、読み始めると私が好きな警察小説ものだということが分かりました。

内容的にはまあまあ面白かったですね。
「最後の1行」に期待して、誘惑に負けて先に読まないようにして読み進めていきましたが...個人的にはそれほどでもありませんでしたね。
内容は良かったので、最後の1行も含めて全体的に面白かったという感じです。
事件を解決していく刑事が結構キャラがたっていたのでシリーズ化されるといいですね~。


デビュー作の「オロロ畑でつかまえて」を含めて他にもいろいろと面白そうな作品がありますが、まだこの「噂」しか読んでいません。
そのせいもあってまだこの作家の作風がつかみきれていません。
他の作品も読んでみたい気持ちも失敗したら嫌だなという気持ちがり、なかなか次の作品が購入できていません...




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